ZOZOの2019年振り返り。PayPayモール、中国への出店をスタートし、2020年はどう攻める?

ECのミカタ編集部

株式会社ZOZO(本社:千葉県千葉市/代表:澤田宏太郎)が2020年3月期第3四半期の決算を発表した。

商品取り扱い高は前年同期比7.8%増

全体的な商品取り扱い高は、前年同期比7.8%増を記録した。
一方で、営業利益は前年同期比で6.0%減少している。
要因として、ZOZOTOWN事業が好調である一方で、 PB事業が商品取扱高 9.2億円、前年同期比で59.0%減少していることが挙げられそうだ。

営業利益率は7.6%で、前年同期実績が8.8%であったことからやや悪化。
ZOZOSUITの配布を減らして広告費用を抑えた一方で、ZOZOARIGATO等の割引施策投下により粗利率が低下したことなどが要因となっているようだ。

2019年12月より、PayPayモール、中国など外部へ出店

2019年12月より、PayPayモール、中国など外部へ出店

2019年12月、ZOZOTOWN PayPayモール店が出店され、大きな話題を呼んだ。

日本最大級のファッションECサイトを目指す、ファッションに特化したZOZOTOWN本店に対し、ファッション以外の商品をECで購入するユーザーも含めて、ターゲットを幅広く設定したのが、ZOZOTOWN PayPayモール店だ。

還元キャンペーンなどもおこない、PayPayアカウントを持ったユーザーが気軽にZOZOTOWNで購入がしやすいように整えている。

中国版「ZOZO」の提供も開始され、EC販売のフィールドを拡張しつつある。

2020年3月期は、営業利益予想を抑える

2020年3月期の通期連結業績予想として、商品取り扱い高は昨年と変わらず3,670億円であるのに対し、営業利益は320億円と昨年の400億円より抑える結果となった。

出店企業が増えている一方で、全体的な購入数、出荷数等の数字が若干落ちていること、2年続けてPB事業の業績が芳しくないことが影響していそうだ。

PayPayモールや中国への進出はまだ始まったばかり。
2020年のZOZOTOWNの快進撃に期待したい。


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