【ZOZOレポート】2020年レディースのトレンドは“明るいグリーン+トップス”

ECのミカタ編集部

ZOZOグループが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR (ウエア)」は、ZOZO研究所福岡の画像 解析技術を活用し、IWEARJの72万件におよぶユーザー投稿データから2020年春夏の着用力ラー分析を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

同社によれば、当該調査は2020年2月1日~4月21日の期間において、登録性別が「女性」であるユーザー累計7,003名が投稿した 計721,093件を対象に実施された。今回調査研究を担ったZOZO研究所は「ファッションを数値化する」をミッションに掲げる研究機関で、ZOZOグループが保有するフアツションに関する膨大な情報資産を基に、ファッションを科学的に解明するための研究開発を行っている。

対象期間:2020年2月1日~4月21日
対象性別:女性
対象ユーザー:ショップスタッフなど累計7,003名
対象コーディネート:721,093件

グリーン・アイテムの投稿が206%増

グリーン・アイテムの投稿が206%増

「WEAR」に投稿されたコーディネート画像に使用しているアイテムを14のカラーグループに分けて集計した結果、グリーンのアイテム投稿数が前年比で206%と大幅に伸びていた。また、核カラーグループのユーザー着用率を集計した結果、グリーンのカラーグループは、前年比127%増と、他のカラーグループと比べて高い比率になったという。

明るい色調のグリーンが人気に

明るい色調のグリーンが人気に

グリーンのカラーグループを「青みが強いグリーン」「黄みがかったグリーン」など、それぞれの色の傾向に合わせて、さらに細分化し15のグループに再構成した状態での着用率を分析すると、同じグリーンの中でも着用率が高まったグリーンと、逆に着用率が下がったグリーンがあることが分かったという。

着用率が高まったのは「淡い黄みがかったグリーン」や「黄みがかったグリーン」だった。2020年のトレンドカラーと言われている「ピスタチオグリーン」や「ミントグリーンが該当する。

逆に2020年に入ってから着用率が下がったのは「黄みがかった暗いグリーン」や「くすみのある深いグリーン」だった。これは「オリーブ」や「モスグリーン」が該当する。

グリーンがメインアイテムに

グリーンがメインアイテムに

グリーン全体のボトムスの着用割合は、ピスタチオカラーに絞ったボトムスの着用率と比較して約1.7倍と高い比率になった。逆にトップス着用割合は、ピスタチオカラーの着用率と比較して約1.6倍高く、ピスタチオカラーをトップスとして着用し、コーディネートのメインとしているユーザーが多いことが推測できる。

さらに直近4年間のグリーン全体のアイテム別での投稿割合を比較すると、トップスのグリーン着用率が2020年に入ってから大幅に拡大していることがわかったという。これらから「合わせやすさ」よりもトップス1枚で目を引く、コーデのメインとなるグリーンへのニーズが高まっていることが浮き彫りとなったようだ。

まとめ

調査結果にあるように、2020年に入ってから目を引く明るい色調のグリーンの着用率が上がっているようだ。またコーディネートも、グリーンをボトムスなど全体の合わせの中でワンポイントとするのではなく、トップスでの着用など、目を引くアイテムとしての使い方が増えていることがうかがえる。激しく変化するEC市場の中でも、ファッションカテゴリは特にトレンドの変遷が際立ち、また、そのキャッチアップは商品展開をする上で重要となるが、ZOZOらしいエッジをとらえた今回の調査は大いに参考にできそうだ。

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