低価格で荷物追跡システムが使える オリジナル配送追跡システム『LODX』が登場

ECのミカタ編集部

「ドライバーの、ドライバーによる、ドライバーのための」組織として、昨年10月より業務を開始した一般社団法人ラストワンマイルドライバーズ(本社:福岡市博多区中洲、会長:古森 敬三、以下 LOD)では、2020年10月1日より、オリジナル配送追跡システム「LODX」の提供を開始した。

安価に荷物追跡システムを提供

同法人によれば、LODXは配送状況の「見える化」を行うクラウドシステムで、配送の初めから最後のラストワンマイルまで、荷物の状況を手軽にネットで確認できるという。独自開発が難しかった追跡システムを安価な価格で提供することにより、運送会社がこれまでは受託できなかった業務の獲得をサポートするとともに、顧客の利便性も高める。

従来、配送追跡システムの導入には、基幹システム、サーバー、専用端末など様々な費用が発生し、高額な導入費用が必要だった。LODXでは専用端末を必要とせず、ネット環境があれば利用できるため、従来に比べ大幅なコストダウンが可能だとしている。

また、ドライバーが使用する一般的なスマートフォンに専用アプリをインストールすることで運用可能な点も特徴となっている。発送から配達完了までWEB上で見える化を実現。それにより導入・運用コストも大幅削減につながる。

LODXの主な機能

LODXの主な機能

LODXでは専用端末を必要としないため、導入コスト・メンテナンス費も削減できるという。ドライバーはスマートフォンで配送状況の管理・報告が行えるので、荷主や運行管理者はリアルタイムに着荷などの配送状況を確認できる。高齢ドライバーでも操作しやすい設計になっている。

[配達状況の確認]
スマートフォン・パソコン・タブレット等で荷物番号を入力するだけで、輸送・配達の状況が確認できる。画面デザインは自社システムに見えるようカスタマイズが可能だ。LINEのBot機能を活用して、普段のトークと同じ感覚で配達日時の変更などが簡単に行える。顧客からの問い合わせを自動化するため、省人化につながる。

[荷物ラベル・不在通知表]
荷物ラベル、不在表も荷主様・運送会社様にあわせてカスタマイズが可能。不在連絡表には自社広告を掲載することも可能で、ブランディング・リピート率アップにも貢献する。

※画像は参考例で、実際のものとは異なる場合がある。

宅配ドライバーの地位を高めたい

同法人では、今回の公表に際して次のように述べている。

「コロナ禍でのEC市場の急速な拡大など、年々増加する荷物量により、物流の現場はひっ迫した状況が続いています。特に宅配事業者が請け負う『ラストワンマイル』といわれる、消費者宅までの最後の物流は最大のボトルネックになっており、慢性的なドライバー不足や高齢化、労働環境の悪化、開業支援をうたった悪徳ビジネスの蔓延など、多くの歪みや問題を抱えています。そこで『LOD』はラストワンマイルドライバーである九州圏内の個人事業主や中小運送事業者を一つにつなぎ、『集荷配送の一括受注』『効率的な集荷配送システム』を図り、物流業界の健全化及び活性化を促すことを目的に設立しました。

会員ドライバーには共同購入による『割安なガソリン代』『安心の保険制度』『充実の福利厚生』などをはじめ、各種研修を含む人材育成サービス・起業支援を行っています。これらのメリットや下記九州初の取り組みにより、2020年9月末時点で1,600人の会員登録を達成しております。『LOD』は『ドライバーの、ドライバーによる、ドライバーのための』組織として、輸送事業のプロデュースを行い、九州の物流に貢献すると同時に、宅配ドライバーの地位・収入を高め、若い方に魅力的な職業として認知されるよう事業を展開しています」

同法人では、「九州初」の取り組みとして九州8県の個人事業者・運送会社と協業し、会員ドライバーにサービスを提供しているそうだ。そこでは、集荷配送の荷物を一括受注し、新開発システムで効率的に集荷配送を実施し、配送事業者の負担を軽減し、利益はドライバーに還元するとしている。ECのラストワンマイルを支える物流だが、それを支援する取り組みとして注目と言えそうだ。

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