ささげ業務とは? 効率化する方法から料金相場を解説
近年コロナ禍における外出自粛の影響もあり、ネットショッピングへの需要がさらに高まっています。
ネットショッピングで売上を伸ばすために、ECサイト上で商品販売に必要不可欠な「ささげ業務」をご存知でしょうか?
今回は、自社でささげ業務を行うことで、時間や人材などのリソースが不足しているなどの理由で悩んでいる方・これから新規でEC販売に注力していこうと考えている方に向けて、ささげ業務を行う上での課題や効率化する方法について詳しくご紹介していきます。
■目次
ささげ業務とは?
自社でささげ業務をする場合の課題
ささげ業務を効率化する方法
ささげ業務を外注・自動化するメリットとデメリット
ささげ業務を代行・自動化する場合の料金相場
おすすめのささげ業務の代行サービスと自動化システム3選
ささげ業務とは?
ささげ業務とは、撮影、採寸、原稿の頭文字をとった言葉で、ネット通販において消費者の購買意思決定に直結するとても大切な商品情報制作の業務です。
もう少し3つの業務内容について詳しく解説していきます。
撮影
消費者に販売する商品をより魅力的に見せるために、商品の撮影や画像加工をする業務になります。採寸
消費者が実際に試着せずとも、自分にあった着丈や肩幅といったサイズを把握するために細かく寸法を測ったうえで表記する業務になります。場合によっては、原産国や素材の表記をする作業も含まれることがあります。
原稿
写真を見るだけでは伝わりにくい素材感や着心地などの特徴を分かりやすく伝えるための、商品説明文を作成する業務になります。EC販売におけるささげ業務の重要性
これらの業務は、ECサイトでの商品販売において消費者の購買意欲を促進する事やブランドイメージ構築などの役割を担っているため、売上に直結するとても大切な業務であると言えます。EC販売では実店舗での販売と違い、デザインや素材等の魅力が伝わりにくいというデメリットがあるため、いかに消費者自身に着用した際の雰囲気やイメージをより鮮明に想像させることができるかが、売上向上の鍵となってきます。
そのため、それぞれの商品にあった撮影手法や画像の加工など、細かいテクニックとノウハウが必要となるのです。
例えばアパレル商品の場合、実際に商品を着用した際のイメージを膨らませる効果の高い、モデルを起用した撮影手法などが多く取り入れられています。
自社でささげ業務をする場合の課題
次に自社でささげ業務を行う際に生じる課題について解説していきます。
人件費や機材の導入にコストがかかる
ささげ業務を行うためには、カメラや照明、画像加工に必要なソフトウェアなどといった初期の段階で揃える必要のある機材類が多く存在します。また商品撮影を行うカメラマンや原稿を作成するライターなどの人材を雇う為の、人件費といった固定費を支払う必要も生じてきます。
加えて商品によっては、撮影する為のスタジオレンタル代やモデルを起用する為のコスト等が追加で発生する場合もあります。
ささげ業務に多くの時間が取られる
ささげ業務は、新商品が販売されるたびに必要となる業務であるため、特にトレンドの変化が激しいアパレル商品を扱う企業などは、ささげ業務に取られる時間が多くなり主要な業務に注力する時間が少なくなってしまうなどの問題が生じる可能性があります。専門的なスキルやノウハウが必要になる
ささげ業務を行う上で、商品の魅力を最大限に引き出し売り上げを向上させるためには、専門的な撮影の技術やライティングのスキルなどを保持した人材が必要不可欠となってきます。また採寸のズレといったミスなどは、お客様のクレームに繋がりブランドイメージを損ねてしまう可能性が生じるため、しっかりと経験を積んだ信頼できる人材を雇う必要もあるといえます。
ささげ業務を効率化する方法
そんな大変な時間とコストを要する、ささげ業務を効率化するための2つの方法とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
1:ささげ業務の代行サービスを導入する
ささげ業務代行サービスとは、人材を雇う費用や時間といった自社のリソースを一切かけることなく、プロの技術を持った専門家によるささげ業務を導入することができるサービスのことです。そんなささげ業務の代行サービスを導入する上で生じる、メリットとデメリットについて解説していきます。
代行サービスのメリット
代行サービスを導入するメリットとしては、従来自社でささげ業務を行う際にかかっていた人件費や時間といったコストやリソース面を大幅に削減できることが挙げられます。
また自社に専門的なノウハウが蓄積しておらず優秀な人材が不足している場合でも、プロの技術力による高いクオリティのささげ業務を導入することができ、より自社の商品を魅力的に消費者に訴求することが可能になるといった大きなメリットもあります。
代行サービスのデメリット
一方で代行サービスを導入する事で懸念されるデメリットとしては、依頼してから納期までに時間を要する事や外注する為の費用がかかるといった点が挙げられます。もし自社の商品やブランドイメージとマッチしない業者や実績の少ない代行業者に依頼してしまうと、撮り直しなどの余分な工数が発生してしまう可能性もある為、自社とマッチする企業をしっかりと選定する必要があります。
2:ささげ業務の自動化システムを導入する
ささげ業務自動化システムとは、AIや画像解析といった企業が提供するシステムやツールを導入する事で、今までささげ業務にかけていた工数や時間を大幅に削減することができる画期的なサービスのことです。中にはモデルが着用した際のイメージ画像を自動で生成するAIサービスも存在するため、ささげ業務を効率化する上で近年大きな注目を集めているサービスともいえます。
そんなささげ業務の自動化システムを導入する上で生じる、メリットとデメリットについて解説していきます。
自動化システムのメリット
自動化システムを導入するメリットとしては、ささげ業務を担当する人材のスキルやノウハウの差による完成度のばらつきやミスのリスクを防げる事、商品を販売時期通りに素早くサイト上で展開することが可能になるといった点が挙げられます。自動化システムのデメリット
一方で自動化システムを導入する事で懸念されるデメリットとしては、自社のブランディングにあった撮影や商品の魅力を最大限引き出すことができない可能性があるといった点が挙げられます。それぞれの商品の魅力にあったシチュエーションやモデルを起用して撮影を行いたいなどのこだわりがある方は、代行サービスを検討するなど自社のニーズに最適なサービスや業者を選定する必要があるといえます。
ささげ業務を代行・自動化する場合の料金相場
続いては代行サービスと自動化システムそれぞれの料金相場をご紹介していきます。
代行サービスの料金相場
ささげ業務代行サービスの場合、1つの商品あたり撮影で約1,500円、採寸で約500円、原稿制作で約500円の費用がかかります。それに加えて、モデルを起用した撮影や遠方での撮影をする際は別途追加料金が発生する為、商品のジャンルや単価によっては、割高になってしまう可能性があります。
自動化システムの料金相場
システムによって料金が異なりますが1つの商品あたりモデル着用画像の生成で600円、採寸で50円、原稿制作で200円の費用感でできるシステムもあります。代行サービスよりは安いコストで始められるのが特徴です。
おすすめのささげ業務の代行サービスと自動化システム3選
最後におすすめのささげ業務の代行サービスと自動化システムを厳選して紹介していきます。
自社の販売する商品やニーズとマッチするかどうかを観点に参考にしてみてください。
株式会社ささげ屋(代行サービス)
2021年で創業16周年を迎え、携わったECサイトは300を超えるほど数多くの実績から蓄積したノウハウをもとに、質の高いささげ業務の代行をしてくれる企業です。またランディングページの作成・動画制作といった代行サービスのプランもあるため、自社のニーズにあわせて代行を依頼することで、より効率的に自社商品の販売を促進することが期待できます。
※費用面については選択するプランにより金額が異なる為、ホームページをご参照ください。
グラムス株式会社(代行サービス)
2013年に商品の画像加工に特化した「全自動画像加工ツールZenFotomatic」をリリースしたことで知られる、現役のEC企業が運営するささげ代行サービスです。現役のEC事業者が運営しているからこそ、自社の悩みやニーズといった要望にも柔軟に対応してくれる面が魅力のサービスとなっています。
費用面については、1商品あたりの撮影で150〜300円、採寸で150〜300円、原稿で200〜400円と料金相場よりもお手頃な価格設定となっています。
SASAGE.AI(自動化システム)
AIや画像解析技術によって商品画像をもとに、ささげ業務の工程で必要なデータを自動的に生成することのできるサービスです。3D技術を用いたモデル着用画像の作成や、洋服の特徴をしっかりと理解した上で商品の説明文章を作成してくれるなど、人材に頼らずとも精度の高いささげ業務を自動で行ってくれる為、時間やコストといったリソースを大幅に短縮することが期待できます。
費用面については、初期費用は無料で、1つの商品あたりモデル着用画像の生成で600円、採寸で50円、原稿制作で200円となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自社で担っているささげ業務を代行企業に委託する事や自動化システムを導入する事で、大幅な時間とコストの削減が可能となり、作業の効率化や売上の向上が期待できるかもしれません。
ささげ業務に対応するための時間やリソース不足に悩まされている方は、是非とも効率化するための施策として一度検討されてみてはいかがでしょうか?