インターネット広告は、2027年に世界で1,503.20百万ドル市場に

ECのミカタ編集部

Astute Analytica社が2021年9月22日に発表した新しいレポートによると、予測期間中、モバイルセグメントは25.6%の最高成長率を記録すると予想されている。同様に世界のインターネット広告市場は、2027年までに1,503.20百万米ドルに達すると予想され、予測期間中に24.7%のCAGRで成長すると見込んでいる。

オンライン広告市場の拡大要因

世界的なインターネットユーザーの継続的な増加は、オンラインインターネット広告市場の成長を促進する最も重要な要因の一つだ。企業は、バナー、ペイパーコール広告、ペイパークリック広告、ポップアップなどのインターネット広告を、電子ニュースレター、検索エンジン、適切なウェブサイト、オンライン雑誌や新聞などを通じて使用し、適切な顧客に適切なタイミングでアプローチしている。

世界的なインターネットの普及率の継続的な増加は、インターネット広告の市場の拡大に直結する。またソーシャルメディア・ブロガーの増加傾向は、近年、若い層の大きな関心を集めており、その結果、インターネット広告の効果が高まっているとしている。

一方で発展途上国や低開発国では、インターネット利用に関する技術的な認識が不足していることが、市場の成長を妨げている。市場のプレーヤーは、クライアントの要求に応えるために、インターネット広告プラットフォームに追加機能を提供するために、かなりの額の投資を行っている。

EC市場の驚異的な拡大も影響

EC市場の驚異的な拡大も影響

世界的なインターネットユーザー数の継続的な増加により、インターネット広告の需要が高まっている。インターネット広告市場の成長を促す最も重要な要因の一つは、スマートフォンの普及に伴うインターネットユーザー数の増加だ。また、5G技術の導入により、今後、数年間でインターネット利用者数のさらなる増加が見込まれている。

世界的にコロナウイルスの感染者が増加していることから、世界の様々な国で完全なロックダウンが行われている。これにより、物理的な市場がデジタル空間へと変化し、消費者の関心はオンラインショッピングに移っている。レポートでは、この点について企業によるインターネット広告の使用の驚異的な増加をもたらしたとしている。

さらに高齢者のオンラインショッピングに対する意識の低さや、スマートフォンやノートパソコンの使用が、市場の成長を妨げる最も重要な要因の一つともなっているようだ。また、高齢者の購買行動は、従来の広告媒体に偏っており、市場成長の妨げとなっていると分析している。

上位5社の市場占有率は約71%

地域別に見ると、世界のインターネット広告市場は、北米、欧州、アジア太平洋、中東・アフリカ、南米に分けられる。アジア太平洋地域は、予測期間中、成長率の点で世界のインターネット広告市場を支配している。アジア太平洋諸国におけるインターネットユーザー数の増加が、この優位性をもたらしている最も重要な要因の一つだ。この地域は、2020年には約25%の市場シェアを獲得すると予想されている。

また市場で機能している著名なプレイヤーは次の通りだ。Adobe Systems Inc.、Alibaba Group Holdings Limited、Amazon Web Services, Inc.、Baidu, Inc.、Facebook, Inc.、Google LLC、Hulu LLC、International Business Machines Corporation、Microsoft Corporation、Twitter Inc.、Verizon Communication Inc.。上位5社の市場占有率は、2020年には約71%となった。

こうしたプラットフォームを押さえる事業者による寡占が現実としてありながらもインターネット広告はEC市場の劇的な拡大とあわせて今後もその裾野を広げ、その質も高度化することになりそうだ。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事