日本郵便、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で国際郵便物の一部引受を停止

ECのミカタ編集部

日本郵便は、ウクライナ情勢を受けて、欧州を中心とした一部の国際郵便物の引受停止についてアナウンスを出した。

引き受け停止対象の国と地域

日本郵便は、2022年2月に発生したロシアによるウクライナ侵攻を受け、下表に掲げる国・地域への送達手段が確保できなくなったことから、一部の国際郵便物引き受け停止をすることを公表した。

最新の国際郵便物の名宛国・地域別の差出可否および配達遅延等の情報は下記URLから確認できる。

[日本郵便:国際郵便物の差出可否早見表]
https://www.post.japanpost.jp/int/information/overview.html

欧州を中心に広範囲に影響

先述の表にある国・地域について、依然として受入停止中であることや、いまだ十分な輸送力が確保できないことから、引き続き引き受けを停止または一時停止している。これまで引き受けしたもののうち、名宛国・地域宛てに発送できないものについては、順次、配達を担当する郵便局から返送しているとのことだ。

また2022年3月8日までに引き受けしたドイツおよびボスニア・ヘルツェゴビナ宛て以外の郵便物についても、同様の取扱いになる可能性が高いとしている。なお今回のドイツおよびボスニア・ヘルツェゴビナ宛ての引き受け停止対象郵便物は返送せず、残余の輸送力にて発送されるとのことだ。さらに各国・地域宛ての航空便の減便等が継続されていることから、引き受けした国際郵便物の届けに遅延が生じるおそれがあるとしている。

世界をゆるがしているロシアによるウクライナ侵攻。第二次大戦後と冷戦後に構築された国際秩序へのあからさまな力による挑戦とも言える事態だが、国際郵便にも大きな影響を与えている。対象国におけるEC展開をしており、郵便を利用している事業者は充分な注意が必要となりそうだ。そしてなによりウクライナにおける一刻も早い平和の到来を願わずにはいられない。

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