ハンドメイド販売サイトの種類。活用のメリットや選び方、販売サイト6社比較

ECのミカタ編集部

ハンドメイド販売サイトの種類。活用のメリットや選び方、販売サイト6社比較

ハンドメイドの商品を扱う販売サイトを活用し、自身が作った商品を売りたいと考える一方で、どのサイトやアプリを利用したらよいのか悩む場合もあるだろう。今回は、ハンドメイド販売サイトの種類や活用するメリット・デメリット、販売サイトの選び方を紹介する。最後に、ハンドメイドの販売サイト6社の特徴の比較を紹介するので、自身の販売目的に合ったサイト選びの参考にしてほしい。

目次

●ハンドメイド販売サイトの種類
●ハンドメイドサイトを活用して販売するメリット・デメリット
●販売サイトの選び方
●【比較】ハンドメイド販売サイト6社
●まとめ

ハンドメイド販売サイトの種類

インターネットでハンドメイド商品を販売できるサイトの種類は、大きく分けて3つある。それぞれの特徴を確認していこう。

1.ハンドメイド販売サイト


1つ目のハンドメイド販売サイトとは、ハンドメイド商品を販売するために作られたWebサイトの総称だ。ハンドメイドマーケットと呼ばれることもあり、大勢のハンドメイド作家が1つのサイトに集まり、それぞれの商品を販売する。代表的なサービスは「minne」「creema」「iichi」などだ。

ハンドメイド販売サイトは「サイトに訪れる消費者が、ハンドメイド商品に興味を持っている」「女性の消費者が多い」といった特徴がある。

2.フリマアプリ・ネットオークション


2つ目のフリマアプリやネットオークションとは、インターネットを通じて、個人間取引が行えるサービスのこと。ハンドメイド商品だけに限定しておらず、中古品なども販売している。代表的なサービスに「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」などがある。

フリマアプリは「個人が気軽に参加できるため、集客力が高い」「完全匿名で取引できる」といった特徴がある。

3.ネットショップ


3つ目のネットショップとは、インターネット上で販売できるサイトを、初心者でも簡単に作れる仕組みを提供しているサービスのことだ。代表的なサービスに「BASE」「STORES」などがあり、無料でネットショップ作成ツールを使用できる。

ネットショップは、「自身の商品だけ販売可能」「ブランドに合わせたサイト設計ができる」という特徴がある。


ハンドメイドサイトを活用して販売するメリット・デメリット

インターネットのサイトやアプリを活用して販売する際、メリットやデメリットを把握しておくことは重要だ。活用するメリットと、注意すべきデメリットを紹介する。

ハンドメイドサイト活用のメリット


メリットは、「1点からでも出品可能」「高い集客力」「多様な決済方法に対応」の3つが挙げられる。

サイトやアプリを活用して販売する場合、1点から出品できるため、商品の種類や在庫が少ないときにも手軽に出品が可能だ。また、一定の登録者がすでに存在するため集客力が高く、商品を誰かしらが目にしてくれる。自ら、ネットショップを立ち上げる際は、集客対策から考える必要があるが、お気に入りやいいねといった、消費者のリアクションが得られるとモチベーションアップにつながるという効果も期待できる。

さらに、サイトやアプリの活用は、面倒な手続きを行わなくても多様な決済方法に対応できることも魅力と言える。キャッシュレス決済が普及する昨今、多様な支払い方法が可能なことで、消費者の購買意欲も高まるだろう。

ハンドメイドサイト活用のデメリットと対策


販売サイトやアプリを活用する際、注意するべきデメリットは「発送や返信の対応の必要性」「他商品との比較」の2つだ。

インターネットを活用しての販売は、消費者のアクションに応じて発送や返信の対応をする必要がある。例えば、商品に対する質問の場合、インターネット上のやりとりでは、相手に伝わるように詳しく文章を作成するため、必要以上に時間がかかるケースも考えられる。消費者が疑問に感じるような商品のサイズや重さ、配送料、配送方法などは、事前に説明欄に加えておくと良いだろう。また、消費者との信頼関係を築くためにも、問い合わせへの返信や購入時の発送手続きは、迅速で丁寧な対応を心がけていこう。

さらに、集客力の高い販売サイトやアプリを活用する場合、既存のハンドメイド作家がいることも忘れてはならない。消費者は気になるキーワードに合わせて検索し好みの商品を選ぶため、購入に至るまで類似する商品と比較されるだろう。売上を上げるためには、競合商品と差別化できるようなアピールポイントを考えておくことが大切だ。


販売サイトの選び方

販売サイトやアプリの多くは無料で利用できることから、あまり比較せずに販売サイトを選んでいる場合もあるかもしれない。しかし、サイト選びは、その後の売上やリピーター獲得といった部分に影響が現れるため、きちんと選定することが重要だ。販売サイトを選ぶ際は、以下の3点に気をつけよう。

サイトのコンセプト


販売サイトには、先述したように3つの種類があるが、同じジャンルでもそれぞれ特色が異なる。「自分が作っている商品のコンセプト」や「商品をどのようににブランディングしたいか」を考えた上で、それに近いサイトを選ぶことも選択肢のひとつだ。

サイトなどのデザインやキャッチコピーからコンセプトを読み取り、自分が販売したい商品やブランドの雰囲気にマッチしているか確認していこう。

手数料や配送方法


出店から販売、発送手続きまでにかかる手数料とともに、利用可能な配送方法を比較することも重要なポイントだ。通常、登録や出品は無料で行えるが、商品が売れた場合に支払う手数料は8~12%程度で、振込手数料が200円前後となるケースが多い。

また、一部の販売サイトでは、ヤマト運輸などの配送業者と連携し、通常は個人で利用できない配送方法を、特別な料金設定で利用できるサービスを提供している。ハンドメイド商品は小物を扱うことが多いため、配送費を抑えたい際は、配送業者と連携しているサイトを検討するのも良いだろう。

手数料や配送料は売上にも大きく影響するため、総合的に判断していくことが大切だ。

機能や使いやすさ


販売者目線だけでなく、消費者目線からもサイトやアプリの機能や使いやすさを比較するのも選び方のひとつだ。ハンドメイド商品を扱う場合、以下のような機能があると便利だろう。

・カテゴリー検索
・お気に入り登録
・フォロー機能
・利用者との直接メッセージ機能
・簡単な出品方法

実際に、消費者として利用しサイト導線を見ながら、使いやすさを確認してみるのもおすすめだ。


【比較】ハンドメイド販売サイト6社

最後に、ハンドメイド販売サイトの種類に応じて、代表的な販売サイトとその特徴を紹介する。自身の商品やブランドにどのサイトやアプリがマッチするのか、比較しながら確認していこう。

minne(ミンネ)


minneは、GMOペパボ株式会社が運営するハンドメイド販売サイトだ。作家数は83万人を突破し、国内最大級のオンラインハンドメイドマーケットとなる。利用者の中心は20代から40代の女性であり、販売者の負担ゼロで海外発送にも対応している。販売手数料は、送料も含めて10.56%となる。

minne(ミンネ)

Creema


Creemaは、株式会社クリーマが運営しており、ハンドメイド販売サイトの先駆けとして2010年よりサービスを開始している。クーポンやキャンペーンなどを自由に設定できる機能や、自身の商品をプロモーションできる広告配信機能など、多様なPRツールを提供している。成約手数料は11%(税込)となる。

Creema(クリーマ)

メルカリ


株式会社メルカリが運営するメルカリは、国内最大規模のフリマアプリと言われている。10代から80代まで幅広い年代が利用し、幅広いジャンルの商品を取り扱っており累計出品数は20億品だ。販売手数料は10%となり、売上金を引き出すための振込手数料は一律200円となる。

メルカリ

ラクマ


ラクマは、楽天グループが運営するフリマアプリだ。累計ダウンロード数は3,500万を突破し、楽天ポイントや楽天キャッシュなどと紐付けた活用ができるといった特徴がある。販売手数料は6%+消費税となり、売上金を受け取る場合、楽天銀行であれば1万円以上は振込手数料が発生しない。

ラクマ

BASE(ベイス)


BASEは、国内におけるネットショップ開設実績5年連続1位を誇っているネットショップ作成サービスだ。ネットショップ開設数は、2022年1月28日時点で170万ショップを突破している。本格的なショップを簡単に実現でき、販売促進につながるような仕組みづくりを提供しているのが特徴だ。料金プランは2つのタイプがあり、新規登録時はスタンダードプランと呼ばれるプランからスタートする。月額料金は無料で、売れた場合サービス利用料3%と決済手数料3.6%+40円が発生する。

BASE(ベイス)

STORES(ストアーズ)


STORESは、ネットショップ作成サービスのひとつで、ショップ運営が楽しい作業になるようにさまざまな機能を提供している。料金プランは「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2種類からなる。フリープランは、月額料金無料で、決済手数料は5%、スタンダードプランは月額料金2,178円で決済手数料3.6%となり、売上が伸びるほどお得なプランとなっている。

STORES(ストアーズ)

まとめ

拡大傾向にあるハンドメイド商品を取り扱う販売サイト。初期費用や月額料金が無料のケースも多く、簡単に出品できるといった特徴がある。出品までのハードルが低い分、利用開始するタイミングでの販売サイト選びは重要だ。使いやすい販売サイトなのか、運営を進めていく際に困ることはないかといった、総合的な視点で、自分に合ったサイトを見つけていこう。


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