2023年「母の日ギフト」で贈りたいものは?【母の日.me調査】

ECのミカタ編集部

母の日に特化した情報メディアサイト「母の日.me」は、1047人に対し、「2023年の母の日ギフトに贈りたいものは?」という内容で「母の日に関するアンケート調査」を行い、その調査結果を公開した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

◆母の日に関するアンケート 調査概要

調査エリア:全国
調査主体:母の日.me
調査方法:ネットリサーチ及びGoogleアナリティクス・アクセス統計
調査母数:1047名(2023年)
調査対象:10代~70代の男女1047名
調査期間:2023年3月2日~3月9日

◆母の日.meアクセス統計 調査概要

調査エリア:全国
調査主体:母の日.me
調査方法:Google Analytics アクセス数
調査対象:有効アクセス数40900件
調査期間:2023年4月29日~5月2日

2022・2023年比較「母の日に贈りたいものは?」

◆2022年

◆2023年

フラワーギフトが3.5%増加、定番回帰か?

『今年、母の日にどんなギフトを贈りたいか』という質問に対して「お花・観葉植物」を選んだ回答は、昨年22.9%だったのに対し、今年は26.4%と3.5%増加した。また、4月29日~5月2日までのゴールデンウィーク前半での母の日.meアクセス統計によると、カーネーションやアジサイなどを含んだ「お花・観葉植物」関連のアクセス割合が増加。コロナ禍において「お花以外」のギフト市場拡大が進んでいたものの、その拡大が一段落し、定番回帰の傾向が現れてきていると分析している。

「食品・グルメ」「スイーツ」それぞれ増加

花以外のジャンルでは、「食品・グルメ」が昨年19.8%だったのに対し、今年は21.7%と1.9%増加した。また「スイーツ」は、昨年14.9%だったのに対し、今年は17%と2.1%増加し、ともに増加傾向となった。

同社は、「これらの増加要因を読み解くことは難しいものの、特にスイーツジャンルおいては『お花+スイーツ』や母の日ギフトラッピングのレベル向上、さらには商品写真などのクリエイティブ要素のレベル向上により、新しい市場を開拓したことも要因にあると思われます」としている。

「健康・生活雑貨」8.4%減少

「健康・生活雑貨」は、8.4%と大幅な減少となった。2022年の調査では、ギフト商品が母の日に贈りたいものとして、15.1%の割合を占めていたのに対し、今年2023年では同ジャンルが6.7%と半減し、8.4%の減少。「健康・生活雑貨」の減少分が「お花」「食品」「スイーツ」の増加分をすべて補うという結果になった。

昨年までは新型コロナへの注目がまだ高く、母親の健康に気を使ったギフト選びが選択肢に入ることが多かったこと、おうち時間の増加により実用的な商品をギフトに選ぶ傾向が高かったことがあり、母の日ギフトとしての比率も高く推移していましたが、これらの要因がなくなったため、大幅な減少に繋がったと分析している。

また、4月29日~5月2日までのゴールデンウィーク前半での母の日.meアクセス統計でも「お花以外」のアクセス減少が確認されており、母の日本番に向けてその傾向が続くだろうとしている。

サマリー

調査結果を受けて同社は次のようにまとめている。

・2022年と2023年の母の日ともに、「行動制限のない」母の日を迎えることになったものの、2023年は「行動制限のない」が日常となり、人々の行動の選択肢が増えた。

・2022年と2023年の母の日を比べ、2023年は新型コロナ対策における「マスク着用」が個人の判断とされている。また、感染症法上の位置づけが「5類」へと移行。

・2022年と2023年の母の日を比べ、2023年は暦の上で第2日曜日が遅い「5月14日」となり、母の日ギフトの需要期とゴールデンウィークが別々となった。

これらの要因などから「お花・観葉植物」などのフラワーギフトが3.5%増加するなど定番回帰の傾向にあり、「食品・グルメ」「スイーツ」も、それぞれ1.9%、2.1%と増加。「健康・生活雑貨」は、8.4%減少していた。

このように今回、同社によって「今年、母の日にどんなギフトを贈りたいか」という質問に対し、2022年と2023年に定点調査を行い、その比較・差分から、2023年の母の日ギフト商戦とトレンドが紐解かれた。

コロナ禍の渦中にあった2022年とコロナ後を見据える2023年の社会情勢の推移や暦の上での「母の日」の位置づけだけでなく、日本のギフト文化の変化も反映された調査となったようで、EC展開を考える上でも大いに参考にできそうだ。


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