楽天の息吹を感じよ!楽フェスは平成の楽市楽座だ!

石郷“145”マナブ

楽フェス、始まる

  楽天株式会社(以下「楽天」)が主催する「楽フェス」が8月1日、遂に幕を開けた。
兼ねてから、弊社でもそれを取り上げてきたが、その盛況ぶりは想像以上だ。当初、5日間で見込んでいた集客をわずか2日で達成する勢いだという。一見すると無機質に見えがちなインターネット通販にありながら、実は、楽天と店舗はお互いを尊重しあいながら、人間臭くて、人情味の溢れた商店街である事を、この楽フェスに来てみて、再確認した次第だ。

 入場するなり、お風呂の組み立てショーを目の当たりにする。プラモデルではなくお風呂だ。楽天店舗「おふろとキッチン専門店リリパ」では、バスルームを販売している。バスルームを購入すると、それまで使い古したユニットバスなどは、職人により綺麗に解体され、そして新しいユニットバスの材料を持ち込み、作り変えられる、というわけだ。解体から組み立てまでの一連の職人技を見られる機会はそうない。モニターでは伝えきれないリアルがここにはあるし、だから、人は熱狂する。

 それを見るや否や、すぐに、「夏のスイーツグランプリ2015」の会場へと駆け込む。会場内にはその審査員として、オズモール読者80名が参加。一つ一つ実食を行って、審査をしてリアルに投票。ひんやりスイーツ部門、ご当地スイーツ部門、バースデースイーツ部門など、3つのジャンルに分かれ、賞を授与した。受賞した店舗の中には「元々はデザイン会社だったのだけれど、でも菓子屋として楽天に出て、まさかこんな風にして、選ばれる日が来るとは」と感極まって涙し、店舗と楽天の二人三脚がもたらす努力がもたらすその現実に、僕も思わず目を潤ませた。素敵な事だと思う。
ナンバーワンとなったのは…

店舗のジャンルの幅の広さに、楽天の力を実感

ナンバーワンとなったのは、先日の弊社の記事で、執行役員の河野さんに思わず、これは美味しいと話していた、「お菓子所まつ月」の氷点下熟成 福寿鉱泉水仕込み 福福餅だ。来場者の女性にも聞いたが、「実食でこれだけ何個もスイーツを食べてきて、若干飽きてきた中でも、福福餅はもっと食べたいという気持ちにさせた。それだけこの餅は美味しいのだと思った」と話していた。

 また、 M〜 6Lまでとサイズの大きなものまで揃うレディースアパレル「ハッピーマリリン」。「こういう機会にこそ、上下のコーディネートを提案してあげるとか、いつもはできなかった事をやって一層ファンになっていただく。新規顧客獲得の場と考えていたけど、実際には、今まで買ってくれたお客様をもっと喜ばせたいという気持ちもものすごく強くなった」と同店。「楽フェス」に参加することで、初めて気付くことや当初描いていたやりかたと変えたりすることもあるようで、それは店舗にとって大きな力になっていると言ってよい。

 巨大なクッションが目を引くのは、クッションのお店「ハナロロ」。同店では敢えて商売っ気を出すことなくクッションでお客様にリラックスしてもらったり、ビーズの中に当たりが入ったクジなどの実施をしたりする等、来場者たちを楽しませることに専念していた。そうしたおもてなしを大事にする店長ゆえに人望も厚く「ここに集まる人は店長に共感する人たちが自然発生的に集まったもの。この賑わいはそういう温かな気持ちが結集されています」というスタッフの声もあり、「楽フェス」が人と人とを結びつける、大事なきっかけとなっているように思う。

人と人とで紡ぐ楽天市場、そして、楽フェス

 ワークショップでは「たらこ、つくろう」が実施されていた。宮城県石巻の店舗で、震災の被害もあった。しかし、店長はそういう被災地を盛り上げる意味で、そして、自分たちにできることは何かと、地元で 「たらこ、つくろう」のワークショップをやりはじめた。単なるものを売るだけの店舗にとどまらず、そういう人と人とを結びつけ、人を明るく盛り立てる、そんなシーンもまたこの「楽フェス」の魅力といってよい。
 楽天グループのアピールも忘れない。無料通話がお得なコミュニケーションアプリ「Viber」のブースでは、実際にダウンロードを呼びかけ、ダウンロードした人にはカクテルをプレゼントするなど、した。Viberのアピールをする個性的なViberGirlは「Viberは日本を含め、5億人のユーザーがいるんです。通話品質がよくて私も使います。コミュニケーションとして使う「ステッカー(スタンプのようなもの)」も海外デザインが充実して、日本にはない個性的なキャラクターがあって、使っていて面白いです」と話した。

 正直、「楽天=モール」でしょ?と言われれば、そうかもしれない。が、僕はそれだけではないと思う。楽天は、一つ一つの店舗や会社が各々持つ可能性を、素敵に引き出し、それらに充実感や感動を与えている事、それも事実だと思う。つまり、きっかけ作り。そこには、人と人とでつくり合う、現代版の「楽市楽座」を見た。それこそ楽天の魅力だ。楽フェスは、楽天市場という存在で店舗にそうやって自信を与えてきたのと同様に、また新しい光を照らして、5年後、10年後、店舗に勇気と力を当ててくれるに違いない。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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