約200社導入!「Amazonペイメント」

ECのミカタ編集部

ユーザーに快適なショッピング環境を

 総合オンラインストアAmazon.co.jp(以下「Amazon」)は、「第3回 Amazonマーケットプレイス メディアラウンドテーブル 東京」を開催。

さきほど掲載した、アマゾンジャパンによる記者会見(http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=6393)では、ECサイトでAmazonのアカウントで簡単にログインし、支払いができる「Amazonログイン&ペイメント」が提供開始後5ヶ月で約200社のECサイトに導入されたことも発表された。ここではAmazonのグローバルにおける、ペイメントサービスのリーダーであるパトリック ゴティエ氏が登壇した。快適な購買体験の強化や世界中で利用されるサービスとなるための「Amazonログイン&ペイメント」のグローバル戦略について語った。

インターネットで商品を購買するユーザーの行動データを見ていくと、92%のユーザーが、ユーザー名やパスワードを忘れてしまったために、サービスの利用を止めてしまうという。そして、サービスにログインし、カートに商品を入れても68%のユーザーが注文を完了させることなく画面を離脱してしまうという。たくさんのユーザー名やパスワードの管理や忘れてしまったパスワードの復旧などはユーザーにとって非常に不便でストレスとなってしまい、購買まで繋がらなくなってしまうのだ。

そこでAmazonではユーザーにとっては何が必要かと追求したところ、「利便性」「スピード」「信頼感」というキーワードが挙がったのだ。1つのアカウントに一つの情報がまとまっていることで、入力の手間が省ける。通常、はじめてのECサイトを利用する場合、個人情報など多くの項目を入力しなければならない。しかし、「Amazonログイン&ペイメント」が導入されているECサイトでは、Amazonアカウントでログインすることによって、”2クリック”で購入を完了させることができる。個人情報などを入力する際、通常では3分半かかるが、「Amazonログイン&ペイメント」によって1分半に短縮される。たかが2分であるが、その時間がユーザーにとって新たな体験となる。

そして、3つ目に世界で8,000万のユーザーを抱えるAmazonのサービスであるという「信頼感」だ。実際、ユーザーの住所やクレジットカードの情報などは、Amazonの高レベルのセキュリティに守られている。セキュリティのレベルを知らなくとも、世界中の人が利用しており、普段からAmazonを利用しているユーザーであればAmazonへの「信頼感」は非常に高いだろう。

そして、ゴティエ氏から星氏に代わり「Amazonログイン&ペイメント」の導入企業を例にあげ、「Amazonログイン&ペイメント」の導入効果などを語った。

「Amazonログイン&ペイメント」は、日本でサービスを開始した2015年5月以降、導入ECサイトを積極的に増やしている。導入開始時点では、四季株式会社が運営する「劇団四季」および、夢の街創造委員会株式会社が運営する「出前館」の2つのECサイトのみであったが、10月現在で約200社のECサイトに導入されている。

バリューイノベーション株式会社が運営するSUPER CLASICCでは「Amazonログイン&ペイメント」の注文成約率がクレジットカードや代金引換など他の支払い方法に比べて、1.64倍であるという。先に述べた、カートに入れたまま注文が完了しないうちに画面を離脱してしまうという問題も改善され、パソコンでは成約率が34%上がり、スマートフォンでは48%上昇するという結果となった。

星氏は、「私達は『Amazonレンディング』という販売事業者に対する金融商品、そして販売事業者様、そして消費者様への利点があるログイン・決済ソリューションである『Amazonログイン&ペイメント』の充実を今後も計ってまいります。そして、初心忘れるべからず”Every day is still Day One.”それを常に頭に置き慢心することなく、サービスの向上を計ってまいります。」と締めくくった。

EC事業者の事業拡大を支援する「Amazonレンディング」、ECサイトの利用者に快適な購買体験を提供し、尚且つEC事業者への利益ももたらす「Amazonログイン&ペイメント」という、Amazonが提供するサービスはEC業界をさらに拡大させるきっかけに違いないだろう。世界で8,000万のユーザーを抱えるAmazonだからこそ、さらなる新しい体験をユーザーだけでなく、事業者にまで与えてくれるのだろう。


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