【朝刊】EC業界のNews1日をまとめて振り返り(3月17日版)

ECのミカタ編集部

昨日3月16日の注目Newsはこれ

EC業界で今日も頑張るあなたの一日のスタートに。
昨日の注目ニュースを振り返り、日々の変化を要チェック。

昨日は、物流・配送に関するニュースが3件。
業界の問題を解決する画期的なサービスが続々登場しています。

ニトリの倉庫に日本初!ロボットが担うECの未来
http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8337/

物流の最新鋭!商品に合わせてサイズを変える段ボール
http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8343/

日本郵便、郵便局で窓口受取り開始!再配達問題解消へ
http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8346/

ニトリが進める次世代の物流システム

 株式会社ニトリホールディングスが、物流倉庫の画期的なサービスを相次いで導入している。一つは、積み木型ロボット倉庫システム「AutoStore(オートストア)」。ポイントは高密度に収納されたコンテナだ。その収納力は、一般的なスタッカークレーン式自動倉庫の約2倍、平置き棚の約3倍で、在庫面積を従来の方法からおよそ40%も削減する。また、グリッド上のロボットが自動で入出庫を行い、作業効率は3.75倍向上する。出荷量が増えた場合は、コンテナやロボットを増設するだけで、柔軟に拡張もできる。こういった「積み木型」ロボットの導入は、日本では初となる。世界的には既に100以上の導入事例があり、今回のニトリの導入成果によっては日本にも広まる可能性があるだろう。

 続けてもう一つニトリが導入したのが、株式会社TANA-Xが提供する「ボックスオンデマンドシステム」。これは、商品に合わせたサイズの段ボールを簡単に製造できるというシステムで、段ボールに合わせて商品を詰めてきた倉庫の「当たり前」が覆るものだ。この導入により、作業の効率化とともに、商品の隙間を埋める緩衝材を使う必要がなくなり、段ボールの無駄もなくなるので、資材のコスト削減にもつながる。

 一つだけでも画期的なこの二つのシステムが合わされば、相乗的な効果をもたらすだろう。倉庫での作業の前段階、受注や出荷指示などを効率化するシステムは世に多く出てきているが、倉庫内の作業に関しては、物理的な制約もあり効率化が難しい部分があった。しかし今回紹介した二つのシステムは、その難しい部分に可能性を開いている。特に大規模の出荷を行う企業にとっては画期的なことだし、今は中小規模でも、成長への制限がなくなるわけだから、注目すべきところだと思う。

物流業界の問題を解決するために

 倉庫から商品が出荷された後、配送の段階でも、効率化が進められている。たとえば、配送の事前通知や、郵便受けでへの配送、また自宅以外でも荷物を受け取れるサービスも配送各社が進めている。そんな流れの中で、日本郵便株式会社は、ローソン、ミニストップ、ファミリーマートと、コンビニでの商品受け取りサービスに続き、全国約20,000ヶ所の郵便局(簡易郵便局は除く)で荷物(ゆうパック)を受け取ることのできるサービスを4月1日に開始することを発表した。これにより、コンビニと郵便局を合わせ、全国約45,400ヶ所でのゆうパックの受取が可能になる。

 EC市場の成長にともない、物流の重要性は日々増している。しかし今、物流業界は人手不足という大きな問題を抱えている。人をこれ以上増やすのは難しい。だが、効率化によりカバーすることはできる。それが今回紹介したようなサービスだ。物流の問題を解決することは、EC市場のさらなる成長につながる。また個々のEC店舗にとっては、エンドユーザーにより良いサービスを提供することで、売上を伸ばすことにつながる。そのためにも、EC店舗にはぜひ、物流の現状に目を向け、理解を深めてほしい。


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