EBS大阪レポ!18年優秀店舗の頂点は?〜低コストでもアイデアを具現化出来るECの魅力を垣間見た

石郷“145”マナブ

 インターネット通販の魅力は、低コストで自分のアイデアを具現化し、小売りを通して自分の考えを具現化するという点にもあると思う。オリジナリティを持って、ビジネスをすることはとてもこの業界にとって意味がある。まさに、一般社団法人イーコマース事業協会(通称:EBS)が開催した「第10回全国ネットショップグランプリ」は、そこに光を当てたものと言って良く、ネット通販の真価が発揮されるものだと思っている。

 では、今年はどこが選ばれたのだろうか。明らかにしていこうと思う。

おしゃれなふんどしで女性を触発シーピース

おしゃれなふんどしで女性を触発シーピース

 まず大阪府知事賞は「シーピース」。選ばれた要因は、下着を選ぶサイトとして、コンセプトが明確であるとした。また、快適性を決める要素として、レース部分と肌との当たり心地だと思われるが、それへの改善されてることを丁寧に書いてあるという。フンドシと言われないとわからないくらい女性が気軽にオシャレに商品開発されているという商品への評価でプラスに働いたようだ。

装着型イヤリングの弱点をプラスに変える表現力woje

装着型イヤリングの弱点をプラスに変える表現力woje

 続いて「中小機構理事長賞」は「woje」。装着型イアリングのデメリットの落ちにくさをわかりやすい写真で表現できている。販売サイトとしては、オーソドックスではあるけど、30~40代に支持される配色で好感触だ。リーズナブルな価格ではあるけど、値段以上の価値と落ち着いた女性アイテムという部分を醸し抱いていて、それげ高評価に繋がった.

自然食品の良さを丁寧に知らしめるティーライフshop

自然食品の良さを丁寧に知らしめるティーライフshop

 準グランプリは「ティーライフshop 健康茶 自然食品」。ノンカフェインで、不足しがちな栄養素を摂取できることが経験者スタッフによって丁寧に解説されているのが、商品の安心感を生んでいるという商品への高い評価。商品説明がシングルカラムでレイアウトされていて、グラフィックが秀逸で、かつ、グローバルナビゲーションにおける商品分類がお客様目線となっており、ストレスなく買うことができる等、サイト面での評価も高かった。

お客様の使いやすさが徹底されたSELECTION

お客様の使いやすさが徹底されたSELECTION

 もう一つの準グランプリは「SELECTION」。何と言ってもトップ画面で、ジャンル選択させるアイデアが審査委員に好評。PCではグルーバルナビゲーションの下、スマホではロゴ下に検索窓を設置し、多くのカテゴリー、商品アイテムから求められている商品が簡単に探せる工夫が施されている。スタッフのコメントが添えられており、スポーツ愛が感じられたり、何が売りなのかや買いの理由なのかがわかりやすいと評している。

壁紙の魅力で子供も笑顔にさせるWALPA

壁紙の魅力で子供も笑顔にさせるWALPA

 そして、グランプリは「輸入壁紙専門通販サイト WALPA」だ。商品点数が多く混乱しがちだが、情報設定がしっかりしており、デザインもシンプルで眺めていても楽しいというのことで、そういった部分を店としての良さでカバーしている。かつ、施工事例も出していて、購入した後のイメージがしやすいのも評価の一因となった。また、子供部屋向けの壁紙のサブサイトもあり、そこでのコンセプトが子供に自由に選ばせるというもので、それを具現化すべく、子供にわかりやすく、ひらがななどを多様にするおもてなしの精神も秀逸だ。

ECサイトが学び感動し、成長を実感する場がここに

 「第10回全国ネットショップグランプリ」は、一般社団法人イーコマース事業協会の16周年イベント「ネットショップカンファレンス」の中で行われた。多くのショップが詰めかけ、そして、店舗同士でこれらの受賞店舗をねぎらった他、また株式会社ローソンの代表取締役 社長 竹増 貞信氏やヤッホーブルーイング社長 井手直行氏も講演を行い、盛況だった。ちなみに、ヤッホーブルーイングの講演は、実況中継風に、特別に、本日公開するので、そちらをご覧いただきたい。

 印象的だったのが、シーピーズ岡村 篤氏の話で、EBSをキッカケに今の店のコンセプトでネット通販を始め、そこでの仲間と出会いと様々な助言で、こうやって賞まで受賞できる店舗に成長したことを思うと、EBSの存在は大きいといった話だ。年輪を重ねる度、それぞれの店舗は成長し、また新たな役目を担っている。自らの成長は勿論、新たに加入する店舗の可能性を最大化し、パワーをもたらして、またEC業界に活況を生んでいるこのEBSの存在は、この16年目を迎えた今だからこそ、より一層の価値観を持って見ることができると思うのだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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