業界初、売場が360度見える画像ツール。世界観で差別化

利根川 舞

Smart360でくるくる楽しみながらECサイト巡り!

 マルチデバイス向けコンジテンツハブのプラットフォーム「ABook」を中心にビジネスを展開する株式会社エージェンテック(以下「エージェンテック」)が記者会見を行い、360°パノラマを誰でも簡単に編集・配信できる、業界初の統合クラウドサービス「Smart360(スマートさんろくまる)」を発表した。

記者発表会にはエージェンテック代表取締役社長 金 淙採氏と副社長の秋山 譲二氏が登壇。まずはじめに金氏がエージェンテックの概要について説明を行った。エージェンテックは現在、「コンテンツハブ」を実現するためのプラットフォーム、「A Book」を軸にビジネスを行っている。

「ABook」はマルチデバイスを活用した様々なビジネスシーンにおいてコンテンツの管理・制作・共有・配信するためのプラットフォームで、商品カタログや営業提案書、マニュアルなどに使用されており、今回発表された「Smart360」も「ABook」のノウハウを利用したサービスだ。

業界初!コスト&手間をかけずにオールインワンのサービス

業界初!コスト&手間をかけずにオールインワンのサービス土田酒造さんの活用例

続いて、秋山氏が登壇し、早速「Smart360」の詳細発表となる。

昨今、VR(仮想現実)や360°パノラマコンテンツに対する注目が集まる一方で、ビジネス活用の場面では、制作作業の難易度、運用コスト面などで課題があるのが現状だ。そこで、エージェンテックは、この業界初の統合ツール「Smart360」を、コンテンツの企画から撮影、制作、運用(編集ツール提供、データ分析ツール提供)までを「オールインワン」のサービスとして提供する。

「Smart360」は臨場感ある360°パノラマを利用し、インパクトのあるデジタルコンテンツを簡単かつ低価格に作成、マーケティングに活用できる。360°パノラマは、自分の目を動かすように自由に視点を変えて見ることができるため、従来にはない体験的な楽しいコンテンツで、閲覧者を惹きつけること間違いない。もちろんタブレットだけでなく、パソコン、スマートフォンでも同じように操作できる。

また、パソコンで一般的な文書を作成するのと同じような感覚で、誰でも手軽に、360°パノラマコンテンツを制作・編集することができる。また同様に、コンテンツの更新も簡単に行えるため、鮮度の高い情報をコストを掛けずに提供することが可能だ。

「Smart360」はなかなか自分の目で確かめることのできない、車のエアバックの取り扱い説明書や、レストラン、不動産の内装確認などにも利用でき、活用できる機会は多そうだ。では、EC店舗においては、どういった使い方ができるのだろうか。

例えば、実店舗を持っている店舗であれば、店内のディスプレイを撮影し、そこに商品ページへつながるリンクを貼り、購入を促す。場所によっては、店舗の概要や商品の歴史、実店舗へのアクセスなどの説明をつけるのも良いだろう。

「Smart360」ではホットスポットのデータも蓄積できるため、ディスプレイのうち、どこが見られているのかを知ることができ、実店舗のディスプレイへの反映することができる。もちろん、ECサイトの商品へもその情報を利用することもできる。

また、自社で工場を運営しているのであれば、商品ができる過程を消費者に知ってもらうことができる。近年は工場見学へのニーズも高く、自分たちが手間をかけずともそのニーズに応えることができるかもしれない。

まさかの!自分で更新できる360°コンテンツ!

まさかの!自分で更新できる360°コンテンツ!土田酒造さんの活用例2

 「Smart360」は簡単に更新できるのが何よりも大きいポイントだと筆者は感じる。例えば、季節物の商品を入れ替えたいという時、通常ならば、制作会社に依頼をし、ページを作ってもらって…と300万近いお金がかかることもある。しかし、「Smart360」であれば、自分で写真を撮ることも可能であり、気軽に更新することができる。

これが、「鮮度の高い情報をコストを掛けずに提供する」ということだ。更新にコストや手間がかかるコンテンツは、いつの間にか更新されなくなり、コンテンツとして死んでしまうのだ。そして、そのサイトを閲覧する人も減っていくだろう。

もちろん、初めから自分で製作するのは難しいという人もいるだろう。撮影を自分でして、制作会社へ依頼することもできるし、初回や2回目は制作会社へ依頼して、それ以降は自分で更新することもできる。

この、業界初のオールインワンサービス。先着100社までのキャンペーン価格を月額2万円から提供するそうだ。「安くていいんです、市場を作りたいんですから。」そう、エージェンテックで営業を担当する方が、そう言っていた。コストや手間がかかるモノは使いづらいし、受け入れ難い。エージェンテックの経営理念は「未来を切り開くIT価値を世界へ」。まさに、新しい未来を切り開く新サービスの誕生だ。

ぜひ自分の指で、目で、体験していただきたいと思う。「Smart360」で制作した360°パノラマコンテンツ活用例の一つ、土田酒造さん(日本酒メーカー (譽國光))の例はコチラ→(https://goo.gl/LIkAKM


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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