KDDI傘下のWowma!期間限定で入会費/月会費を無料に!

 DeNAショッピングがKDDIに譲渡され、そして、KDDI傘下で誕生したショッピングモール「Wowma!」。同サイトを運営するKDDIコマースフォワード株式会社とそれを強力にバックアップするKDDI株式会社が、先ほど戦略事業説明会を開催した。

 この中で、KDDIコマースフォワード八津川社長が登壇し、「Wowって何?と思ったかもしれないが最近は、価格という軸で並んで行くことが多い。ただ、安く売り、売れたらそれを補填して、その繰り返しでいくような商売が増えている。私達は、イベント性を大事に、接客のシーン、究極の対面販売を重視していきたいと考えている。その意気込みが、この名前に込められている」と冒頭説明した。

 Wowma!になって以降、順調に推移はしている。特に、2月に関していうと昨年対比127%で推移している。その中で、19年度に向けた発表されたのが、Wowma!流通計画だ。その中身について、八津川氏が話すところでは、3年で4倍の規模を目指すとしており、流通額は1500億円を目指すとした。

氏が言うには、「流通規模を考えると、小さいかもしれないが、全国津々浦々に行き渡るということを前提で考えれば、適切な数字であり、ここをしっかりクリアしていきたい」と熱っぽく語った。

 そして、「商品の整備、機能の充実、サービス解説などをお互い店舗と歩調を合わせながら、すすめていく」と。そして、これを実行に移すために「やってみよう」というキャッチフレーズを掲げたのだ。

 では、どういう風に何を進めて行くのか。大きく3つあるとしている。1つは集客、新しいお客様にきていただくための環境を作ると言うこと、2つ目は機能の高度化の中で、価値のあるサービスは何かを考えていくということだ。最後に、3つ目が出店プランに関してで、「店も儲かって、商いを大きくして行くことが重要」だとした。

 さて、思いはわかるものの、新たなWowma!の姿勢、意気込みを見に、この会場に、多くのショップが駆けつけているわけだ。多くはそこが見たかったわけだが、八津川氏がその意気込みを強く打ち出し、会場内の雰囲気が一変したのが、7月に向けて、新出店プランを発表した際のこと。まさに先ほどの話だ。

キャンペーン期間内は、入会金月会費を無料に

キャンペーン期間内は、入会金月会費を無料に

 現在、ショップは「アドバンストプラン」、「ライトプラン」を利用している。その現プランに関しては、入会金6万円、アドバンストプランが月会費5万円、成約手数料9%、出品数の上限、ライトプランが月会費16500円、成約手数料10%、出品数上限500品だった。

 だが、17年6月30日に、出店プランを大きく見直し、新プランでは、入会金が1万円、月会費4800円、成約手数料4.5%に、出品上限数5万品とするという。つまり、多くの店舗がこれでWowma!に出店しやすくなるということになる。入会金が6万から6分の一に、月会費も1万以下、成約手数料も今までの半分のパーセンテージとなる。それだけではない。

 さらに、この戦略事業説明会で思い切った発表をしたのが、2018年3月まで入会した店は、入会金、月会費を全て無料(0円)にするということだった。

 以前、KDDI勝木氏、KDDIコマースフォワード八津川氏に、取材をした際、価格にとらわれない魅力あるエンターテイメント性のある売り場を強調する中で、「しかし、他のモールにはまだまだ差をつけられているのも事実です」そう僕から話した際に、こう答えを返した。「勿論、Wowと言える環境にしていくには、欲しい商品が揃っていることも重要」だと。絶対、このままではいかないと、他モールと負けない強い気合いを感じたのは事実だったし、あの時に感じた、二人の強い思いは、今回のプランも念頭に置いた上でのことだったのではないか。出店者数の増加や、商品数の増加に少なからず追い風となるだろう。

 他のモールの後を追いかける風で、存在感が薄れつつあったのも事実だが、ここからは何か違う予感がする。 KDDIが拡充する人々の生活に浸透する「ライフデザイン」構想と相まって、ここにも、KDDIとしての本気の度合いも伝わってくる。

 そして、八津川氏がDeNAを離れ、それでも Wowma!としてネットショップと向き合いたいと、ついてきたメンバーとともに、KDDIコマースフォワードという会社があると話していたが、それを聞いてもわかる通り、ここの社員だってきっと本気だ。そこまでしたなら、Wowma!には、その意気込みをもって、大きく変わって欲しい。お客様をWowと感動させると話していたが、そこにとどまらず、自らの成長とともに、EC店舗たちを、Wow!と驚かせていきたいものだ。意気込みを行動に変えるその力に期待したい。ECをWow!と変えて欲しい。

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