セグメントしたユーザーに紙のDMを自動で発送してくれる新たなサービス「レコレタ」とは？

　トランスコスモス株式会社（本社：東京都渋谷区）は、セールスフォース・ドットコムが提供するSalesforce Marketing Cloudと連携し、紙のダイレクトメール（以下、DM）を顧客セグメントに応じ、最適なタイミング・最適なコンテンツにて自動発送できるサービスを独自に開発・提供開始すると発表した。

　スマートフォンが普及しユーザーのWeb接触時間は長くなった。しかしWeb上にはネット広告が溢れ、ユーザーの広告馴れが懸念されている。

　現物性・視認性をもつ“紙メディア”の価値が見直されているものの、印刷媒体ではインターネット広告のような顧客の興味関心にあわせたターゲティングができず、同質的な内容を一斉配布することで、該当しないユーザーから敬遠される、不要なコストがかかるなどの課題があった。

　そのような背景があり、トランスコスモスは、印刷媒体にて顧客セグメント別でアプローチできる、レコメンドDM「レコレタ」を独自に開発。DMの発送対象を、見込み顧客のみに限定し、顧客にあったコンテンツ内容・発送タイミングを調整できるため、無駄打ち削減によるCPO抑制と、CVR向上に貢献してくれる。

　Salesforce Marketing Cloudと連携することで、顧客属性や、メール・Webサイト上のユーザーの行動を解析し、属性・アクションに応じて購入などのCVが期待できる顧客セグメントを抽出。さらに、上記フローは自動実行されるだけでなく、セグメント抽出からDM発送までを最短5日で実現し、顧客へのアプローチタイミングを逃さない。また、紙DMにQRコードを配することで、Webへの誘導・購入も促すことができる。

　DMは、大量の情報が記載でき、手に取って見やすい「4面圧着ハガキ(A4サイズ)」を採用。また、DMデザインがあらかじめパッケージ化されているため、DM企画・制作工数がかからないようになっている。

「おっ！」と思わせるOne to Oneコミュニケーションを

　デジタルとアナログの良さを最大限に活用した、DMの新しい形だと感じる。現在、多くの企業はユーザーとのOne to Oneコミュニケーションに重きをおいている。ユーザーもしっかりと自分に向き合ってくれる企業を欲している。

　広告で溢れかえっているWeb上において、「おっ！」と思わせるのは難しくなってきた。その中で自社の商品と相性の良さそうな施策は積極的に取り入れていくべきだろう。こういった心のこもったDMはユーザーに喜ばれるのではないだろうか。無駄打ちをなくし、コンバージョンを高めるお手紙で新規顧客を掴んでほしい。