全自動のクラウド会計ソフト「freee」とクレジットカード決済サービス「Coiney」が提携

■クレジットカードの決済データを自動的に会計ソフトに反映

freee 株式会社とコイニー株式会社は10月9日、「全自動のクラウド会計ソフト freee」とスマートフォンやタブレット端末を使ったクレジットカード決済サービス「Coiney(コイニー)」における決済データの連携を開始した。

クレジットカード決済を導入している店舗の多くは、クレジットカード決済の売上高や決済手数料を取引毎に会計帳簿へ記帳している。これらをパソコンから直接データ入力している事業者にとっては、データを打ち込む作業が大きな負担となっている。また、記帳ミスを引き起こす原因ともなっている。

しかし、今回、「クラウド会計ソフト freee」とクレジットカード決済サービス「Coiney」が連携したことで、状況は変わった。「Coiney」によるクレジットカード決済の売上データは「freee」へ自動的に反映されるため、会計ソフトへの記帳作業が必要なくなったのだ。
これにより、帳簿管理の作業を大幅に効率化できる。

■意外に簡単な2ソフトの併用手順

実際に使う手順は簡単だ。

1.「Coiney」の管理画面にログインする。
2.メニュー「設定」から「freeeの設定」を選択。
3.「freee連携」のチェックボックスを選択して保存ボタンを押すと、「クラウド会計ソフト freee」のログイン画面が表示されるので、ログインする。
4.「事業所の選択」を行う。
5.「Coiney」設定画面で口座名を登録する。

連携完了後は自動的に「Coiney」から「クラウド会計ソフト freee」へ売上データが転送される。クレジットカード決済による売上高と決済手数料が、「freee」に仕訳形式として自動的に反映されるのだ。

■併用することでふくらむメリット

「freee」は、簿記の知識がなくても簡単に使えるクラウド会計ソフトだ。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、記帳を自動化できる。確定申告・青色申告や法人の決算に必要な決算書等も作成できるので、個人事業主や中小企業の利用者が多い。

一方、「Coiney」は、スマートフォンやタブレット端末のイヤホンジャックに専用のカードリーダーを挿入し、専用アプリを利用することで、インターネット環境があれば屋内外問わず、クレジットカード決済が出来るサービスだ。
独自の「サインレス機能」により10,000円以下の決済の場合は、カード利用者のサインも不要で、使いやすい。
飲食店・小売店・美容院・医療施設・宿泊施設・チケットカウンター・イベント会場など、さまざまなところで利用されている。

どちらかひとつを利用するだけでも十分に有効だが、両方を併行して活用すれば、メリットは大きくふくらむ。導入を検討してもよいだろう。