グリーが動画広告事業に参入、米アドコロニー社の高速・高品質技術を生かす

約0.1秒で動画広告の再生をスタート


グリーは11月4日、子会社グロッサムを通じて、スマートフォン向け動画広告事業に参入すると発表した。アメリカで事業を手がけるアドコロニー社(ロサンゼルス)と連携し、来年1月にサービスを始める。

アドコロニーはアドコロニー社が保有する、アメリカでも大手の動画広告配信プラットフォームだ。現在、月間3億人以上のユーザーへ広告が配信され、売上上位のスマートフォンアプリ事業者のうち70%以上がアドコロニーに出稿している。動画の表示速度が電波状況に依存するスマートフォンにおいて、約0.1秒で高画質なHD動画広告の再生をスタートさせる強みを持っている。
また、動画が流れた後にはエンドカードが表示され、TwitterやFacebook、YouTube、アプリストアなどに送客可能だ。

グロッサムは、この高速で動画を配信する技術を持つアドコロニーの動画広告を日本で独占的に配信できるライセンスを取得。日本で事業を行う企業などに、動画を商品として販売するという。

世界1兆円規模が予想されるスマホ向け動画広告市場を目指す


アドコロニーのシステムを使えば、スマートフォンの動画広告において課題とされていた、動画の読み込み時間の長さによるユーザーのストレスが解消され、広告の訴求力向上が見込める。スマホ向けゲームが終わるときに動画広告を流す、ニュースサイトなどに流すなど、さまざまな利用シーンが考えられる。
ゲームでは動画広告を視聴したユーザーに仮想通貨をプレゼントするなどの手法を使って効果を上げていくことが考えられる。

グロッサム代表取締役社長の青柳直樹氏は、「動画広告になじみのないクライアントにも商品を訴求し、テレビに次ぐポジションを狙う。 “スマートフォン広告のハイプレミアム版”という認識を変えたい」と語る。また、「4年後には、スマホ向け動画広告市場は世界で1兆円規模になる」と見通しを述べており、市場の成長に伴う事業拡大を目指すという。

一方、アドコロニー社のCEOウィル・キャソイ氏は「クオリティや技術革新へのこだわり、モバイル市場でのエコシステム構築にかける情熱を共有できたことが、今回の提携につながった。テレビのような体験をスマートフォンのアプリに表現するInstant-Play HD動画広告技術が、日本のモバイルインターネット業界で活躍するデベロッパーや広告主にとって大きな変革点になると信じている」と語っている。