ECショップモール検索ワードランキング比較

この記事のまとめ

・楽天、価格.com、Qoo10の三社が検索ワードランキングを発表
・各社の特質を活かしつつも、時節モノ流行りモノがランクイン
・そんな中、モールやはたまた国境すら超えて多数ランクインするモノは…

楽天、価格.com、Qoo10の三社発表ランキング

◆楽天検索キーワードランキング

2014年に楽天市場内で検索されたキーワードに中で、急上昇率の高いワードのランキングを楽天が発表した。世の中の動きが分かる検索ワードを眺めて2014年を振り返ってみたい。

検索ワードトップ10
1位:妖怪ウォッチ
2位:アナと雪の女王
3位:iPhone5 ケース
4位:iPhone5s ケース
5位:妖怪メダル
6位:iPhone5c
7位:妖怪ウォッチ零式
8位:iPhone5s
9位:スリッポン レディース
10位:Adidas

アニメやゲームなどでクロスメディアマーケティングを行い、小学生達の間で空前のブームとなった妖怪ウォッチとその関連商品が多くランクイン。社会現象にもなった「アナと雪の女王」が後を追い、大きさや形ともに様々なモデルが登場したiPhone用ケースがトップ10中4ランクを獲得する結果となった。

◆価格.com検索キーワードランキング

続いて価格.comが発表した、定番の人気キーワードランキング。掲載情報は2014年12月8日のもの。

検索ワードトップ10
1位:Xperia Z3 Compact SO-02G ケース
2位:デロンギ オイルヒーター
3位:除雪機
4位:ARROWS NX F-02G ケース
5位:ウォシュレット
6位:iPhone 6 Plus ケース
7位:スチームクリーナー
8位:レーザーポインター
9位:レイコップ
10位:GALAXY S5 SC-04F ケース

別途集計された「急上昇人気キーワードランキング」では、1位に除雪機、2位に小型洗濯機、3位にスチームクリーナーと続く。急速な冷え込みによる積雪対策か、除雪機がトップに踊り出る。スタッドレスタイヤまでがランクインしているあたり、積雪の脅威がうかがえる。
ここでもスマホケースが非常に人気。

◆Qoo10検索キーワードランキング

最後はQoo10発表の、2014年11月の検索ワードランキング。メインユーザーである若い女性を中心に分析した結果で、面白い点として日本国内のほかに若い女性人気が高まる国シンガポールの結果も出ている。どのワードに人気が集まり、購買国府津に影響が出ているかを分析、日本とシンガポールを続けて見ていく。

検索ワードトップ10(日本)
1位:iPhone6 ケース
2位:リュック
3位:パーカー
4位:ニューバランス
5位:iPhone5s
6位:UGG
7位:アナと雪の女王
8位:ペアルック
9位:サンタコスプレ
10位:アグ

検索ワードトップ10(シンガポール)
1位:iPhone6
2位:シャオミ(xiaomi)
3位:腕時計
4位:自転車
5位:Coach
6位:クリスマスプレゼント
7位:winter boots
8位:iPhone6 ケース
9位:ケイト・スペード
10位:クリスマスツリー

ここでもやはりスマホ関連のキーワードが人気となっている。iPhoneのようにグローバルでヒットしている商品は国や地域等関係なくランクインする傾向が見て取れた。また、同じスマホでも日本では馴染みの薄いシャオミへの関心が高い。ブランド名がランクインするのも、メインユーザーである若い女性の特性を反映しているように思える。

国やモール関係なく人気の高いスマホケース

以上、3つのモールの発表した検索キーワードランキングトップ10を見てきたが、それぞれモールの特性が非常に色濃く反映された結果である反面、共通して複数ランクインしているワードがスマホ関連のもの。特にケースに関しては全てにランクインしており、ユーザーの購買欲の高さがうかがい知れる結果であった。

普及が進んだスマホには、ユーザーの日常が詰まっていると言っても過言でなく、毎日使うものだからこそ個性を反映したケースなどによるカスタマイズを気にするのだろう。実店舗で陳列されている物を購入するより、一点モノ感の強いネット購入を好む傾向があるようにも見て取れはしないだろうか。
事実、多種多様な外観や模様のケースを多く店頭で見るようになっているが、ちょっと検索してみただけでネットのそれは実店舗をはるかに凌駕しており、探し甲斐の面でも手応えがある。ユニークなスマホケースが好まれる理由は、単にカスタマイズの面だけではなさそうだ。

時節を反映したもの、流行ったものが多数ランクインする中で、根強い人気を誇るスマホケースに、小売EC業者のビジネスチャンスが隠されているように思わせる各社の結果であった。