【AR】拡張現実体験型アプリ「scale post viewer AR」ビックカメラで実証実験を開始

ECのミカタ編集部

 株式会社ヒナタデザイン(本社:東京都千代田区)は、スマートフォンで簡単にAR(拡張現実)を実現できるアプリ「scale post viewer AR」を開発。株式会社ビックカメラとの実証実験を開始したと発表した。

 これは仮想空間なのか、現実の世界なのか分からない……そんな時代がもうそこまで来ているのかもしれない。ヒナタデザインが新体験型アプリ「scale post viewer AR」を開発し、ビックカメラとの実証実験を開始したと発表した。

 『scale post viewer AR』はスマホで映した現実の風景映像に、特定の画像(商品画像など)を実サイズで表示することができる。「もしも、その空間にその物体があったなら、この大きさで存在している――」それを簡単に認識することができるアプリだ。

 自分の部屋に家具や家電を置いてみたり、鏡に映った自分の姿に洋服やメガネ、アクセサリを装着してみたり、アイドルやキャラクターと並んでみたり…。個人で楽しむもよし、企業の販促に活用するもよし。

 ECなどでの商品購入前に自分や部屋と商品の相性(大きさや色合い)が確かめられるので、ユーザーは購入の失敗を減らすことができ、企業にとっては返品を減らすことが期待されている。

 「scale post viewer AR」は平成29年10月16日(月)より、ビックカメラのECサイト「ビックカメラ・ドットコム」において導入され、家電小売り業界で初めてのスマートフォンのAR(拡張現実)アプリを使って家電製品を自分の部屋に実物大で合成表示することを可能にした。

新たな技術を駆使し、どう訴求して、どうコンバージョンにつなげるか

新たな技術を駆使し、どう訴求して、どうコンバージョンにつなげるか

 今般の導入では、「ビックカメラ・ドットコム」に設けた専用ページにて、デザイン性の高い人気の家電48アイテムを選出し、「scale post viewer AR」に対応させる実証実験を行う。実証実験の結果をもとに、さらなるサービスの拡大が検討されている。

 最近ではハウスメーカーなどがARやVRを利用して内見を行うなど、活用の幅が増えてきた。今回のようなユーザーがイメージを湧かせやすくなる仕組みは今後増えるだろう。アパレル各社もこういった取り組みに積極的だ。商品イメージが具体的に湧けば購入までの導線はぐっと短くなる。

 EC業界は新たな機能と今まで培ってきたノウハウを掛け合わせて更に進化している。こうした技術をどう活かしてユーザーに対して訴求し、どうコンバージョンにつなげるか。アイデア次第で非常に面白いコンテンツになることは間違いない。一考の価値は十分にあるだろう。

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