LOCONDOが『試着後払い』をリリース。ユーザーにもEC事業者にもメリットを

ECのミカタ編集部

 靴とファッションの通販サイト、LOCONDO.jp を運営する株式会社ロコンド(本社:東京都渋谷区)は、新たな決済オプションとして、試着してからお金を払う「試着後払い(しちゃくごばらい)」をリリースすると発表した。

 ECの問題点として常々言われる「画面と現物の相違」に対して多くの事業者が解決に向け様々な取り組みを行っている。今回新たにLOCONDOがスタートさせたのが『試着後払い』だ。

 『試着後払い』とは、商品が到着し、試着した後に、返品を除いた最終購入分のみの代金を支払いするというサービス。商品出荷から30日後に請求書を発行、その後、14日以内にコンビニ、またはauかんたん決済にて支払いする形となる。決済手数料は350円(税込)で利用することができる。

 商品がユーザーの手元に届いて、実際に中身を見てから支払いを行うため、初めてLOCONDOで購入する新規ユーザーも、リピーターの方でも安心して利用できるサービスとなっている。

『試着後払い』を取り入れるメリット

 各ECサイトに後払い決済を導入するためには、それらを代行するサービスを導入しなければならない。LOCONDOの場合はヤマトクレジットファイナンス株式会社の「クロネコ代金後払いサービス」を利用している。

 それらの代行サービス各社は購入店舗から注文した際に売買代金の債権譲渡を受けて、請求書の発行と代金の回収を行っている。購入者が商品を受け取り後、購入者の支払状況に関わらず商品代金を立て替えてくれるため、ECサイト事業者からすると未回収リスクのない決済方法であり安心感があるということだ。

 購入者、ECサイト事業者の両社にとってメリットの大きい後払いサービスに加え、試着の要素も合わせたことにLOCONDOの緻密な戦略性を感じる。試着サービスも現在各社が力を入れている取り組みの一つで、想像していた商品との相違を埋める手段として活用されている。

 「とにかく一度着てみよう」という心理が働くため、こうしたサービスを実施することでカゴ落ちのリスクも減少するだろう。後払いを利用したいユーザーがいた場合に、他のサイトに流れてしまう可能性も0ではない。

 そしてやはり実際の商品を見てから、支払い処理を済ませたいというユーザーは多い。「商品を自分の目で確かめることができない」というEC特有の不安要素を後払い決済や試着サービスは解消してくれる。後払い決済で話題になったZOZOTOWNの事例もある。『試着後払い』はこれからスタンダードになっていく手法の一つなのかもしれない。


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