パソコンvsスマホ!利用時間が長いのはどっち?(ジャストシステム調べ)

利根川 舞

記者の論点:スマホでのインターネット利用が増えているとは言え、まだまだパソコンからの閲覧も多い。どちらかに偏るのではなく、両者への配慮が必要となる。

主要メディアの接触時間の差はライフスタイルの違いか

 株式会社ジャストシステム(以下「ジャストシステム」)が行った、「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2015年12月度)」により、テレビやインターネットなど主要メディアの年代別平均接触時間が明らかになった。調査対象は男女15歳から69歳の1,100名で、各年齢を均等に割り付けてアンケートは回収されている。

「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「パソコンからのインターネット接続」「スマートフォンからのインターネット接続」という、主要メディアへの1日の平均接触時間は、20代では「パソコンからのインターネット接続」時間が1番多く、「テレビ」が次点となった。また、「スマートフォンからのインターネット接続」は3番目という結果になった。

30代では「テレビ」、「パソコンでのインターネット接続」、「スマートフォンからのインターネット接続」という順番になった。なお、30代前半では全体的にメディア接触時間が各年代の中でも一番少ないという特徴が表れている。

30代前半の回答者のメディア接触時間が最低であるのとは逆に、各年代の中では20代前半の回答者が一番各メディアとの接触時間が長いという結果が出ているが、各年代のライフスタイルの違いによってこういった結果が表れているように考えられる。20代前半であればまだ学生の回答者も多く、比較的自由な時間が多いのかもしれない、一方、30代前半では育児や仕事などにより接触時間が減っているのではないだろうか。

全体的に見てもインターネットの接続時間という面で見ると、まだまだパソコンからの接続が多いという結果になった。これはスマートフォンを操作している時間のうち、ゲームアプリなど、インターネット以外での利用があることも考えられるが、やはりパソコンの大きい画面の方がインターネットの閲覧がしやすいことが一番の理由ではないだろうか。

ネットショップで商品を購入する際にも、パソコンの大きな画面の方が商品の探しやすさや比較のしやすさはスマートフォンを上回る。しかし、スマートフォンからネットショップを利用する人が増えていることも事実である。つまりネットショップのホームページの見やすさや使い勝手がパソコンかスマートフォン、どちらかに偏ってしまってはいけないということだ。レスポンシブWebデザインを活用するなどして、スマートフォンとパソコンどちらでも見やすい、使いやすいサイト作りをしていくことが重要と言えるだろう。

スマートフォンの利用率が上がったところで、実のところ「どれほどの人がスマートフォンでネットショッピングをしているのか」についても見てみることで、その実態を浮き彫りにしてみたい。そこについては、明日月曜の7時掲載の記事で触れたいと思うので、そちらを楽しみに待っていてほしい。


記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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