体験してみた!写真で自動採寸、アパレルECの新常識

福島 れい

軽井沢シャツからの新提案!オーダーメイドも自宅で

アパレル商品をECサイトで購入するときに、”自分の身体に合うかどうか”が気にならない人はいないだろう。実店舗であれば、SやMといった一般的なサイズを基準に選び、試着して細かなフィット感を確かめることができるのだが、それができないのが、ECサイトでの購入だ。

例えば、記者でいうと「パンツ」は必ず試着してから買いたい商品、つまり、ECサイトで購入したくない商品になる。記者がパンツを購入する場合、ウエストに合わせてサイズを選ぶと脚が太くて入らない、脚に合わせてサイズを選ぶとパンツがずり落ちてしまってとても歩けないという事態が発生するのだ。そのため、記者はどちらもほどほどの商品を探して試着を繰り返してから購入することにしている。記者の場合は「パンツ」だが、多くのお客様にとって様々なアイテムにおいて発生する問題だと思う。

その結果、ECサイトで購入したほうが選択肢は広がるものの、サイズが合わない可能性があることを気にして、購入をためらっている人も多いのではないだろうか?

今回はそんな課題を解消すべく、「軽井沢シャツ」を提供するフレックスジャパン株式会社(以下、フレックスジャパン)が提供を開始した「自動採寸サービス」を実際に体験させていたただいたので、その様子をお伝えする。 現状、案内サイズは、軽井沢シャツオンラインショップ・サイズオーダーメンズワイシャツ用のもののみであったため、男性社員に手伝ってもらっている。

体験の様子に入る前に、「自動採寸サービス」とは何か説明する。「自動採寸サービス」 とは軽井沢シャツオンラインショップが信州大学国際ファイバー工学研究所 高寺・金研究室と共同で開発し、 ネット上でサイズオーダーワイシャツを注文できるようにしようとする取り組みだ。2枚の写真を利用し、自分では採寸しにくい身体の細かい部分を計測、おすすめのサイズを計算してくれ、試着をせずとも自分の身体にフィットしたシャツを購入できるのが魅力だ。

では早速、計測に使用する写真を撮影しよう。必要となるのは、採寸対象者を前から撮影した写真と、側面から撮影した写真のたった2枚だ。

撮影には半袖のTシャツに姿になり、腹部に基準となるハガキを貼り付ける必要がある。下の写真が実際にやってみた様子だ。手のひらの向きと採寸対象とカメラの距離が指定されている。

※右手の甲を正面に、左手は親指を正面に向ける。基準物とカメラの距離は90㎝~1mにする。

撮影ができたら、この2枚の写真を送信フォームから送るだけでよい。送信フォームでは名前などの基本情報に加え、撮影したカメラの種類とスマートフォンの場合、内カメラ・外カメラを問われるが、選択形式になっているので、非常に簡単だった。

送信が完了すると、数日後に採寸結果が届くという。その結果に従って購入するシャツを注文、商品が届くという流れだ。

実際に採寸してみて思うのは、オーダーメイドシャツを扱う実店舗に出向くよりもはるかに簡単ということだ。準備するものも特になく、スマートフォンの内カメラを利用すれば、一人で撮影することも可能だ。実は今回、一度手の向きを間違えて撮影してしまったのだが、すぐに連絡をいただき、取り直したものを使用していただいた。

今回、採寸の対象となっている男性からは撮影前に「首が太くて、腕が短い(笑)、シャツのサイズは忘れちゃったな・・・」とコメントをもらっており、「写真を2枚撮っただけで、本当にぴったりのシャツができたらすごいね。」と楽しみにしている様子。

採寸結果が届くのは来週になる。どんな結果が届いたのか、続報としてお届けする、お楽しみに!


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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