三越伊勢丹Instagramプロジェクト始動、日本を世界へ

ECのミカタ編集部

誰でも参加可能、「this is japan」を具現化

 三越伊勢丹グループは、写真共有SNSアプリ「Instagram」を活用し、新しい日本の魅力を見つけ、発信する「#_this is japan」プロジェクトをスタートする。三越伊勢丹グループでは、以前より、日本の伝統・文化・美意識が作り出す価値を再認識し、新しい価値として顧客に提供する取り組みを「this is japan.」を合言葉に推進してきた。

 今回の「#_this is japan」プロジェクトは、そのメッセージを具現化させるアクションとして、プロジェクトに参加したいと思う人は誰でも、「this is japan.」を写真共有SNSアプリInstagramにハッシュタグ【#_thisisjapan】をつけて投稿することで、新しい日本の魅力を国内外に発信していくことができる。投稿された中から選定された写真は、三越伊勢丹グループの店内デジタルサイネージやポスターとして紹介される予定だ。

 今回のプロジェクトでは、「公式インスタグラマー」として、独自のスタイルで10万人超のフォロワーを魅了する、14歳のファッショニスタ「MAPPY」を迎える。4月13日からは、銀座三越正面の懸垂幕広告や特設サイトにもMAPPYが登場、「this is japan.」をコンセプトにしたセルフコーディネートファッションを披露している。公式インスタグラマーにはさらに、フォロワー数80万人を超える著名な海外インスタグラマーをはじめとした5名が登場予定。これらはすべて、特設サイトおよびInstaframの公式アカウントで楽しむことができる。

三越伊勢丹のオムニチャネルと海外戦略

 三越伊勢丹グループは以前より、リアル店舗とインターネットの融合に熱心に取り組んでいる。たとえば、店頭接客に人工知能アプリと顧客データを活用するなど、リアルとネットを区別するのではなく、双方を自由に行き来することで、お客様の満足度が上がり、全体の売上アップにつながる。今回のプロジェクトも、Instagramでセンスに合う画像を見つけることで店舗に足を運ぶ、あるいは自身が投稿することで店舗に親しみを持つ、そんなきっかけになるだろう。

 こういったネットの活用方法は、三越伊勢丹に限らず、リアル店舗にも限らず、EC店舗でも規模に応じた応用が可能だ。特にアパレル系など、センスがモノを言うジャンルでは、Instagramは、使い方によっては有効なPRになるはずだ。

 三越伊勢丹グループはまた、海外への販路拡大にも積極的で、JALやANAなど、大手航空各社と、海外への商品販売に関する提携を行うなどしてきた。ポイントは、今回のプロジェクトにも見えるように、「日本らしさ」だ。特に、今回のプロジェクトで連動する銀座店は、銀座という立地上、海外からの訪日客が多く訪れる。

 訪日客は、日本でモノを買うだけにとどまらない。日本に来て良いなと思ったモノは、帰国後、ネット経由で購入されるという傾向もある。ここは、EC店舗にとって、特に注目に値する点だ。流行だから扱うというやり方はおすすめでないが、訪日客にどういったモノが人気なのかを知り、自社の扱う商品に可能性があるのならば、そこは前向きに考えて良いだろう。リアルとネットは別世界ではなく、地続きにある。だからこそ、オムニチャネルという言葉にも注目が集まるのであり、そこを意識できるEC店舗は、自然とオムニチャネル化に成功していくのではないだろうか。



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