【朝刊】「モノを買わない人」が増加?ECの影響は?(4月21日版)

ECのミカタ編集部

4月もあっという間に半分を切りましたね。桜が満開だった頃がついこの間のように感じます。本当に毎日毎日忙しなく過ぎていくことを最近実感しています。ゆっくりと時間が流れていた学生時代が懐かしく感じます。そんなときは、少し足を止めて、ゆっくりとECニュースを振り返ってみるようにしています。本日も様々なニュースがありましたが、注目なニュースを紹介しようと思います。

不要なモノを処分する場としてCtoCマーケティング?

現在、ECサイトでのショッピングが日常的になってきています。わざわざ店舗に行かなくても、インターネット上で買い物ができてとても便利な時代となってきました。そんな通信販売の2月の売上高について公益社団法人 日本通信販売協会(以下、JADMA)が調査をしました。

調査結果によると、2016年2月の総売上高は、1,252億8,700万円であり、前年同月に比べると-0.6%減少しました。カテゴリー別で見ると、「衣料品」が-9.2%でした。伸び率がマイナスとなった原因は、天候や大手企業の影響、消費税などが関係しているそうです。逆に伸び率がプラスだった商品は「文具・事務用品」です。そのプラスの原因は、事務用品を中心に通販を行っているアスクル株式会社の業績が好調だったことにあるそうです。

この調査により、「ミニマリスト」の存在が増えてきたことが分かりました。ミニマリストとは、最小限主義者でモノを持たない生活をする人のことを言います。そのようなミニマリストの存在が通販に大きな影響を与えています。また、そのような人々がモノを処分する場所として注目されているのは「CtoCマーケット」です。

その「CtoCマーケット」で有名な「メルカリ」の取材記事も本日のニュース記事で挙がっていました。CtoCマーケットの安全性がどうしても気になってしまい、なかなかCtoCマーケットに踏み出せない人もいるのではないでしょうか。そうすると、「モノを処分したいのにできない」というようになってしまいます。しかし、メルカリだと、例えば商品の決済をメルカリが一度預かって荷物が届いてから振り込むエスクローとなっているため、安全性が高いです。メルカリが一度預かってくれる点が利用者を安心させてくれています。

メルカリの取材にも、モノを持たない人について取り上げていました。メルカリによると、消費者のほとんどの人がモノを購入する時に、将来売ることまで考えて買うようになったそうです。これは、やはり、メルカリのようなフリマアプリの存在が関係しているのでしょうか。誰でも、手軽にモノを売ることができるようになった現代だからこそ、そのような考え方になったと思います。おそらく、ミニマリストもメルカリのようなフリマアプリを利用して不要になったモノを売って、モノの数を減らしているはずです。

時代の流れと共に、一人一人の「消費の形」が変わってきています。その時代に対応しているのが、まさにECです。直接店舗に買い物が行かなくてもECサイトを経由して買い物することができるようになったり、不要なモノをフリマアプリ等で売ることができたりしています。今後も「消費の形」が変わっていくにつれて、ECもどんどん便利なものに変化していくでしょう。

4月20日のニュース一覧

メルカリに訊く!C2C市場拡大で変わる消費者心理
・スマホの普及により、カメラで撮ってすぐ簡単に出品できることがフリマアプリの魅力
・出品ハードルが下がったことが成功の鍵?
・使わないモノが減っていくためにも、スマホで安全にやり取りを取り組んで行きたい
詳しくはこちら↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8595/

聞いてみた!EC売上前年度比0.6%減のワケ(JADMA調べ)
・公益社団法人 日本通信販売協会による「2016年2月度の通信販売売上高」の調査
・前年同月比でみると、-0.6%減少
・減少の裏にモノを持たない「ミニマリスト」の存在がある
詳しくはこちら↓
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8731/

楽天、グループ内カンパニーの新体制発表
・楽天により、グループ内カンパニー制の新体制を発表
・新オフィス「楽天クリムゾンハウス」によるオープンなコミュニケーションん推進
・顧客満足度を最大化するサービスの開発・提供を目指す
詳しくはこちら↓
https://ecnomikata.com/ecnews/build/8745/

JSコンサルティング、運営代行の幅を中小企業に拡大
・月10万円のネットショップ運営代行サービスを開始
・中小企業に向けてのサービスの幅を拡大
・楽天からヤフーショッピング、Amazonまで幅広いプラットフォームをサポート
詳しくはこちら↓
https://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8725/

メタップス、ペイデザインを完全子会社化へ。何が目的か。
・メタップスがペイデザインの株式を取得
・メタップスの「SPIKE」は、決済・電子マネー・マッチング等のサービスを提供
・ペイデザインは、リアル店舗決済事業・家賃決済事業・電子マネー事業と幅広いサービスを提供
詳しくはこちら↓
https://ecnomikata.com/ecnews/build/8747/

【楽天セミナー②】詐欺を突き止める手段とは?
・偽装サイトにユーザーを誘導してクレジットカードの情報を盗む
・賃貸住宅情報サイト「HOME’S」と連携
・ユーザーが検索しそうなワードをGoogle等で毎日検索
詳しくはこちら↓
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=8729


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事