Amazon第一四半期決算、AWSに大幅な伸び

福島 れい

売上高は291.28億ドル

4月28日、米国Amazon.comの第一四半期決算の発表があった。Amazonの好調さをうかがえる内容となっているので、詳細を見ていこう。

 まず、売上高は291.28億ドル、前年同期比で約22%増加した。特に大きく伸びたのは、Amazon Web Serviseだ。Amazon Web Serviseは世界190か国で展開するクラウドインフラストラクチャサービスだが、25.66億ドルまで伸長、前年同期比で約63.8%、営業利益は6.04億ドルとなった。これは、北米事業での利益5.88億ドルより多く、順調に成長している様子がうかがえる。また、海外の売上は95.66億ドルで前年同期比で約23.5%増加している。

 決算報告書上では、CEOのジェフ・ベゾス氏が「 Amazon devices are the top selling products on Amazon, and customers purchased more than twice as many Fire tablets than first quarter last year,(Amazonから売り出す端末が最も売れており、Fireタブレットは前年同期比の2倍の売れ行きだ。)」と語っている。

 AWSの伸長やタブレット端末の売れ行きが強調されているところからは、AmazonがECで商品を販売するに留まらず多角的に事業を展開していこうとしていることが感じられる。その意味でアマゾンには可能性が満ち溢れている。多角的になったことで得た事業がまた、ECの付加価値を上げることも考えられ、その動向は依然として目が離せない。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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