2016年のサイバーマンデーより10億ドル以上を売上、 スマートフォンによる売上高は、15億9,000万ドルで過去最高を記録

※当資料は、2017年11月27日に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。

【2017年11月30日】

米国カリフォルニア州サンノゼ発:Adobe(Nasdaq: ADBE)(以下アドビ)は、2017年のホリデーシーズンのオンラインショッピングに関する調査結果を公開しました。サイバーマンデー(感謝祭[11月第4木曜日]明けの月曜日)は一日のオンライン売上高として過去最高となり、65億9,000万ドルとなりました。米国東部標準時の午後10時時点では、この金額は前年比16.8%増を記録しました。なお、ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)では50億3,000万ドル、感謝祭では28億7,000万ドルの売上高となりました。また、今年のサイバーマンデーで人気があった商品は、Nintendo Switch、PJマスクやHatchimals & Colleggtiblesのフィギュアのおもちゃ、AppleのAirPods、Google ChromecastやRokuなどのストリーミング用デバイス、スーパーマリオ オデッセイなどといったビデオゲームでした。ホリデーショッピングシーズン(11月1~27日)を通じたオンライン売上高は、サイバーマンデーが終わった時点で前年比16.8%増の総額500億ドルとなりました。今年はオンライン売上高が1,000億ドルを超える初のホリデーシーズンになるとアドビは予測しています。

小売業者のWebサイトへの全トラフィックは、サイバーマンデーで11.9%まで増加し、ホリデーシーズン全体においては平均5.7%の増加となりました。デバイス別で見ると、モバイルデバイス経由の訪問は47.4%(スマートフォン39.9%、タブレット7.6%)、売上は33.1%(スマートフォン24.1%、タブレット9.0%)となり、どちらも過去最高です。特にスマートフォンでは、トラフィック、売上ともに過去最高を打ち出し、トラフィックが前年比22.2%増、売上が前年比39.2%増(15億9,000万ドル)となりました。また、モバイル経由のトランザクションは、前年のサイバーマンデーから、12%高い結果となっています。スマートフォン経由の購入については、Apple iOSからの平均受注額(AOV)が123ドルとなり、Google Androidの110ドルを上回りました。



アドビのマーケティング兼カスタマーインサイト担当バイスプレジデントであるミッキー メリクル(Mickey Mericle)は次のように述べています。「スマートフォンでの買い物は、新しい『常識』になりつつあり、モバイルデバイスやプラットフォームでのショッピング体験に継続的な最適化をもたらしています。消費者は、オンラインショッピングに慣れたことで、より効率的に買い物ができるようになってきました。どこでよりお得な買い物ができるかを判断できるようになっており、その結果、これまではデスクトップ上でだけ行われていた従来の価格交渉が減少してきています。また、ミレニアル世代の75%は、『スマートフォン経由での買い物に期待できる』と答えており、彼らがモバイルでの劇的な成長に寄与していることがわかります。」



その他の調査結果は以下の通りです。

最も売れた商品:最も売れた電子機器は、Google Chromecast、Appleの iPad、Samsungのタブレット、AppleのAirPods、ソニーソニーのPlayStation® VRでした。ゲーム関連では、スーパーマリオ オデッセイ、Nintendo Switch、Microsoft Xbox One X、おもちゃでは、フィギュアのPJマスクやHatchimals& Colleggtibles、ファンコ Pop!やL.O.L. Surpriseの人形、乗用玩具が人気でした。
最大割引:サイバーマンデーに向けて最も割引率が高かったのはおもちゃ(平均割引率18.8%)、テレビ(同21.1%)、パソコン(同14.7%)でした。ブラックフライデーに最も割引率が高かったのはパソコン(平均割引率15.9%)、続いてテレビ(同21.6%)、おもちゃ(同17.3%)でした。ギビングチューズデー(感謝祭の翌週火曜日)には、ペット用品(同22%)、家具および寝具(同13%)が最安値となる見通しです。
サイバーマンデー終了前の駆け込み需要:サイバーマンデーの夜間3時間(各市場の午後8~11時)のオンライン売上高は、オンライン売上高の一日平均を超えることが予想されます。コンバージョン率は、サイバーマンデー終了直前1時間(午後11時~午前零時)に最高に達し、年平均の4倍になる見込みです。
大手および小規模小売業者が優勢:大手小売業者(年間売上高が1億ドル超)のAOVとデスクトップ経由のコンバージョン率が前年から増加しました。小規模小売業者(年間売上高が1,000万ドル未満)は、大手小売業者よりもスマートフォン経由のコンバージョン率が30%高いことがわかりました。
販促の最大推進力:サイバーマンデーのオンラインショッピングの大半(41.7%)は、検索広告からでした(ペイド検索22.9%、オーガニック検索18.8%)。一方、直接アクセスや電子メール経由は、それぞれ24.8%と24.9%増加しました。ペイド検索は、前年比で8.3%の伸び率を記録しました。
感謝祭ウィークの売上高が過去最高を達成:11月23~26日の総売上高は130億3,000万ドルとなり、前年比14.4%増となりました。感謝祭の総売上高は28億7,000万ドル(前年比18.3%増)だった一方、ブラックフライデーは50億3,000万ドル(前年比16.9%増)でした。感謝祭の週末(11月25~26日)の売上高は51億2,000万ドルとなり、オンライン売上高は感謝祭までに毎日10億ドル以上に達しました。
ギビングチューズデーとホリデーシーズン全体を通じたオンライン売上高:今後のホリデーシーズンのうち、13日は1日あたりのオンライン売上高が20億ドルを超える見通しです。これによって、今年のホリデーシーズンにおいて売上高が20億ドルに達する日は昨年の2倍以上の合計18日となります。


予測方法

アドビは、Adobe Experience Cloudの一部であるAdobe Analytics CloudのAdobe Analyticsを経由する膨大なデータポイントから、アドビの人工知能(AI)および機械学習フレームワークであるAdobe Senseiを活用して小売りに関するインサイトを収集しています。この分野において業界で最も包括的なインサイトと予測を提供するアドビの小売業界レポートは、4,500を超える小売りWebサイトへの1兆件の訪問と5,500万件の商品SKUの分析に基づいています。米国の小売業者上位500社**からのオンライン購入額10ドルにつき7ドル50セントはAdobe Experience Cloudを通じた購入によるものです。Adobe Analyticsは、米国の上位100社***までの小売業者が行うオンライン取引の80%に関するインサイトを収集しています。