システム受発注を人工知能で自動化するクラウドソーシング「AppBrew」β版提供開始

株式会社AppBrewは、テクノロジー分野に特化したクラウドソーシングサービス「AppBrew」を2016年4月12日(火)に開始した。
 「AppBrew 」は、開発案件の受発注作業における典型的な作業を独自アルゴリズムで自動化し、業務フローをオンラインで完結させる。AppBrewを使うことで、発注者はオンデマンドかつ低コストで開発リソースにアクセスでき、開発者は開発業務をオンラインのみでこなし収入を得られる。

 近年、インターネットを通して業務を外部委託するクラウドソーシングの市場が急速に成長している。(クラウドソーシングの国内流通金額規模は、2018年には1820億円にものぼると言われている*)これらのクラウドソーシングはコンペティション形式や低単価の作業を対象としているが、開発のように専門知識や高度なコミュニケーションを必要とする高単価の仕事については、「オンラインのみでの委託が難しい」「委託先の見極めが完成物の品質に大きく影響する」「別途契約条件の調整やコミュニケーションが必要になる」などの課題が残る。

 これらの課題を解決するために、AppBrewは開発における典型的な作業を自動化し、オンラインでシステムの受発注から納品までを完結できるアプリケーションが開発した。発注者は、AppBrewの運営チームとリアルタイムでチャットしながら仕様や要件を決め、プロジェクト公開後、AppBrewの開発者とマッチングする。その後のプロジェクトマネジメントやディレクションは、AppBrewの自動化技術と運営チームに任せることができる。仕様の追加などは随時チャットで連絡できる。一方、受託者はAppBrew上の案件の中から自分の得意分野に合致するものに応募。承認を受けると、その場で開発を始めることができる。発注者と直接価格交渉をしたり、細かい変更など対応する必要がないため、開発に集中することができる。

 AppBrew運営チームはプロダクトデザイン、ソフトウェアエンジニアリング、テクノロジーリサーチに強みを持つメンバーによって構成されており、サービス上で受発注される案件の品質を保証。AppBrewは今後機能を拡充予定。将来的には自動化技術を発展させ、「ソフトウェアを作る人工知能」を開発することを目指す。