AIを活用した購買支援システム「ecコンシェル」提供開始

-企業のEコマースサイトにおける販売促進施策を支援-
 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、主にEコマースサイトにおいて、人工知能を活用し、お客さま一人ひとりに合った商品やキャンペーンのご案内が可能となる「ecコンシェルTM」を2016年6月8日(水曜)より法人向けに提供を開始する。

 ドコモは、本サービスをオープンイノベーションの取り組みの一環として、株式会社PKSHA Technologyと共同開発し、2015年7月からEコマースサイトなどで試験的に本サービスを導入していた。

 その結果、購入率が20%、顧客単価が50%向上するなど一定の効果が得られたことから、法人向けサービスとして提供を開始する。

 従来、Eコマースサイトでは、購入に至るまでの集客費用に見合った購入率が得られていないことや一度サイトを訪問したユーザーの多くが再訪問していないこと、スマートフォンの普及に伴うモバイルに対応したサイトでの顧客体験の質の向上などに課題があった。

 本サービスは、クラウド技術を活用しており、管理サイトで発行されるJavaScriptのコードをウェブサイトに埋め込むだけで、すぐにサイト上での販売促進施策を実施することができる。さらに人工知能により、サイト内のアクセスログや購買履歴などさまざまなデータの解析結果に基づき、自動でユーザーの行動に応じて販売促進施策を展開することが可能で、購入率やサイトへの再訪問率の向上に繋がる。

 例えば、ウェブサイト内を回遊しているユーザーに購入割引クーポンを配信したり、特定のページを何度も訪問頂いているユーザーに特定ブランドや商品のキャンペーンを自動で配信することで、費用を抑えて購入率を高めることにつながる。また、実際に購入につながったユーザーの属性に似たユーザーに対しても、同様の案内を自動で行うことも可能だ。

 ドコモは今後「ecコンシェル」を通じて、Eコマースサイトでの買い物における顧客体験の質を、まるで実店舗での接客のように高めることで、Eコマースサイトの発展に取り組んでいく。