【第3回】売上UPのヒケツは「作り手の顔が見えること」

鈴木 翼

自社のオリジナル商品が作りたいのだけど
〇どこに相談すれば・・
〇何を相談すれば・・
〇いくらでやってくれるのか・・

本コラムではこういった悩みを抱える方々に向けて、オリジナル商品を作るために大切なことを、複数回にわたってお話していこうと思っています。

【第1回】 “自社だけの”売れる人気商品を作るために
https://www.ecnomikata.com/column/10759/

【第2回】 道を踏み外さず、成功するためのパートナー選び
https://www.ecnomikata.com/column/11355/

【第3回】 売上UPのヒケツは「作り手の顔が見えること」
【第4回】 自社商品を作るときによくある質問 ①ロット
【第5回】 自社商品を作るときによくある質問 ②商品原価

 第1回はオリジナル商品を作ることのメリットについて、第2回はしっかりとしたパートナー選びについて話をしてきました。

 第3回からは、より具体的に売れる商品を作るヒケツについてお話していきます。特に今回は、オリジナル商品でなくても応用できる内容ですので、是非最後までお付き合いください。

『お客様に安心感を与えるためには?』

『お客様に安心感を与えるためには?』消費者は「どんな人が育てているか」を知ると安心して購入することができます

 日本の消費者は安全性や品質に対してかなり厳しい目を持っています。スーパーで野菜を買うとき、傷んでいないかの確認はもちろんですが、産地を気にして買う人も結構います。そんな時、農家の名前とともに笑顔のおじいちゃんの写真を見ることで潜在的に「これは安心できる」と思って商品を選んでもらいやすくなるのです。

 作り手が見えることへの安心感は、通販でもきちんと感じることが出来ます。どこ産かもわからない野菜を使った青汁よりも、消費者は〇〇県□□町の△△さんが作っている農薬不使用で育てられた野菜を使った青汁の方が欲しいわけです。

『写真1枚でも安心感は伝わる』

『写真1枚でも安心感は伝わる』普段の生活ではまずやらないような貴重な体験をしました!すごい笑顔ですが、相当大変でした・・

 EC店舗は、直接お客様と接する機会が非常に少ないです。多くの商品を同時に見られるECですが、商品の良さや価格がほぼ同じ場合、次に求められるのは「安心感」です。

 商品を作っている人の背景、販売する人の熱意、お客さんの質問に答える人の人柄を知ることで、「この人たちが作った〇〇なら買いたいな」という安心感につながります。その中でも、1番伝わりやすくインパクトがあるのは農家や漁師などの一次生産者です。実際に自然と触れ合っている姿は非常にインパクトがあり、土や波に触れる姿には躍動感があります。

 上の写真は、販売会社と一緒にアカメガシワという植物の収穫に同行したときの1枚です。香川県にある山の中まで収穫者のおじいさんと一緒に登ったのですが、ものすごい急な斜面にあり非常に大変だったことを覚えています。アカメガシワとは漢方でも使われる原料なのですが、名前だけ聞いてもピンとこないと思います。しかし、こうして写真になると一目でわかります。ちなみにこのアカメガシワの樹皮から抽出される成分には整腸作用があり、お通じ改善の商品が作れます。

 参考までに弊社グループで日本国内の食品素材を広く扱う会社がありますので、是非見てみてください。
 株式会社ふる里食効研究所
 http://furusato-shokko.com/

 EC上にアップさせる際、プロが撮影した写真もいいですが、せっかくならば自分で撮影したもの、もしくは販売者自身が写っているものだとより一層説得力があります。実際に販売者が現場に行き、お客様を想いながら収穫の手伝いをしたり農家にインタビューをしたりするような貴重な体験は、EC上でも想いがにじみ出てきます。ちょっとした旅行気分で自社商品の販促にも使える体験が出来るので、少し考えてみてはいかがでしょうか。


 次回からは、製造側にしか知りえない、オリジナル商品を作る際に必ず聞かれる「ロット」と「商品原価」について話していきます。小ロット多品種の時代なので、各工場とも少ない数量から作ってくれるようにはなりましたが、売れる商品を作るためにはもうひと工夫必要です。そのひと工夫とは何か?皆さんも一緒に考えてみてください。


著者

鈴木 翼 (Tsubasa Suzuki)

1988年 神奈川県生まれ
2011年 株式会社ネオサークル入社
健康食品を中心としたオリジナル商品のOEM企画開発に従事。顧客をゼロから支え、商品開発以外にも広告内容を確認し法的にチェックするなど多方面から顧客をサポートしてきた実績あり。
好きな言葉は「とりあえずやってみる」
OEMをお考えのみなさん!ぼんやりとでもいいので、まずは「とりあえず」私にご相談ください!