EC必見!「宅配クライシス」攻略法
正確に測定されたサイズに応じて、荷物の配送料が請求される―これからの料金体系では、必要以上に大きな箱を用いた梱包は、無駄に高い送料を支払うことに直結します。「○円以上のお買い上げで送料無料」というサービスも、今後は「○円」の数字をどんどん上げざるをえなくなるかもしれません。
つまり、荷物の不正確なサイズ計測は、最終的には購入者にもムダな配送料を負担させかねないということ。同じ商品なら少しでも、安いところから買いたいという消費者の心理を考えれば、他店より高い送料は売上ダウンの要因ともなりえます。回避する解決策はあるのでしょうか!?
物流業界では、大は小を兼ねない
前回のコラムでは、ECショップが宅配ドライバーの作業を負担することによって、送料アップの交渉を乗り切る策をご紹介しました。しかし、それだけでは運送料のコストアップを抑えきれない場合もあるでしょう。そうすると、「○円以上の購入で送料無料」の「○円」の部分を上げる、つまりアップした送料分を、購入者にも負担していただくことが必要になってくるかもしれません。
同じ商品であれば、少しでも送料や手数料のかからないところから購入したいと考えるのは、消費者心理としては至極当然のこと。送料をショップが自己負担するにしても、お客様負担にするにしても、箱のサイズに応じた配送料金が請求されるようになった今、箱そのもののサイズをできるだけコンパクトにして、ムダな送料がかからないようにすることは、これまで以上に重要なポイントになってきます。
一般的に、人が行う作業には、どんな場合にも間違いやミス、個人差などが発生するものです。荷物サイズの計測でいえば、目盛りを読み間違う、必要な箇所の計測を忘れる、計測にかかる時間が人によって大きく異なる、などの事象が発生する可能性があります。また、同じ荷物なのに、測る人によってサイズの数値が違うということもありえるでしょう。
計測ミスによって一回り大きいサイズの送料が適用されれば、その分、高い送料が請求されます。荷物はできるだけコンパクトにするのが、送料抑制のキモ。
そう、物流の世界では、「大は小を兼ねない」のです。
スピードと精度を両立した『SPK-25』
本日のコラムでお伝えしたいのは、梱包前の作業からコストダウンを行う方策、つまり使用する箱の小型化・最適化を実現する方法です。まずはそのための助っ人、バラ商品のサイズ測定に最適な、小型採寸計量スケール『SPK-25』の機能をご紹介します。
【高精度のゲートセンサーで瞬時にサイズ計測】
高精度の光学センサーを内蔵したゲートセンサーをスライドさせるだけで、荷物の寸法と重さを自動計測。誰でも正確かつ短時間に計測ができます。
【あらゆる形状の荷物に対応】
人の手では計測が難しいもの、例えば不規則な凹凸があるような形状のものやブリスターパック、半透明の素材の商品も計測可能。斜め方向で搬送された荷物のサイズ測定もできます。
【バーコード読み取り装置とも接続】
バーコードリーダーで読み取った情報と寸法・重さの情報を紐づけてPC上で管理することができます。生成された情報は、物流コストや保管費用の削減にも役立てることが可能です。
『SPK-25』は、梱包前のバラ商品のサイズを正確に測定することによって、最もコンパクトなサイズの箱を選定するのに役立ちます。つまり、同じ商品が、人によってMサイズの箱になったり、Lサイズの箱になったりすることがなく、必要最小限のサイズの箱選びをすることができるのです。
繰り返し発注される商品などは商品マスターに箱サイズまで登録してしまえば、一つひとつ測る手間も省略でき、さらに業務も効率化。
メジャーを持って箱をひっくり返しながら3辺を測る・・・そんな従来の計測作業と比較するするまでもなく、スピーディーかつ正確なサイズ測定と、箱サイズの小型化・最適化を実現します。
前回・今回のコラムでは、荷物の正確なサイズ測定を可能にする『Smart Qbing』、商品の形状を問わずコンパクトな梱包を実現する『SPK-25』をご紹介してきました。
この2つの助っ人がメリットを提供できるのは、ECショップ、物流会社だけにとどまりません。
次回の最終回では、EC・物流・顧客の3者に「win×3」をもたらす『Smart Qbing』・『SPK-25』の導入効果についてまとめます。
どうぞお楽しみに!