EC利用者が次も買いたくなる同梱物は? DMソリューションズが同梱物に対する消費者実態調査を実施

ECのミカタ編集部

【EC・通販のヘビーユーザー500名に聞きました】EC利用者が次も買いたくなる同梱物ランキングを発表‼顧客離反につながる”逆効果な”同梱物も紹介

EC物流代行サービス「ウルロジ」を展開しているディーエムソリューションズ株式会社(以下:DMソリューションズ)は「同梱物に対する消費者実態調査」を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査対象:20〜60代の男女
◆調査人数:500名
◆調査条件:EC・通販で月に1回以上買い物をする人
◆調査対象エリア:全国
◆調査期間:2024年3月20日31日
◆調査方法:インターネット調査
◆備考:性年代別に人口割合を基に均等割付
◆調査元:ウルロジ調べ

◆出典元:ECで同梱物を活用するポイント!消費者調査でわかった次も買いたくなる同梱物ランキングも紹介(ディーエムソリューションズ株式会社)

約8割が「挨拶状・お礼の手紙」を経験

EC・通販で月に1回以上買い物をする方500名を対象に「ECで買い物をされた際に同梱物が入っていた経験はありますか」と質問したところ、49.8%と約半数が「経験あり」と回答。

次に「これまでに体験したことのある同梱物を教えてください」と質問。約8割が「挨拶状・お礼の手紙」を経験したことがあると回答した。

「挨拶状・お礼の手紙」は手軽でコストもそこまでかからないため、事業者に人気の同梱物施策であることがうかがえる。一方、手軽なだけに手を抜いてしまったりと、内容次第で差がつく同梱物となるだろう。

「挨拶状・お礼の手紙」で顧客の接点を生み出す

「同梱物を通じて企業や商品へのイメージが変わった経験はありますか?」については、62.6%がポジティブなイメージに変わったと回答。一方でネガティブなイメージになったという方は6.8%とかなり少数であることが判明した。

同梱物は低リスクでありながら、ポジティブなイメージを抱いてもらえる施策であることが分かる。また、特に変わった経験がない方が3割いるという状況は、同梱物の内容次第でさらに多くの顧客がポジティブなイメージに転じる可能性も高いことを示唆しているだろう。

続いて「『次も買いたい』というポジティブな気持ちになる同梱物を教えてください」については、上位に以下回答が並んだ。

◆1位:割合クーポン(56.8%)
◆2位:挨拶状・お礼の手紙(43.6%)
◆3位:新商品・関連商品のサンプル(36.6%)


ECはオンライン上で手軽な分、顧客と事業者の接点が薄くなりがちとなる。その接点の強化においても「挨拶状・お礼の手紙」は有効な手段となるだろう。

「誰に」メリットがあるのかを検討

一方で「『買いたくなくなった』というネガティブな気持ちになる同梱物を教えてください」についてはアンケートが25.2%、チラシ・パンフレットが18.8%という結果に。また、その他のフリーアンサーの中には、サクラレビューを促す同梱物に対して嫌悪感を示す意見も散見された。

同梱物は開封率がほぼ100%である分、良い方向にいくこともあれば、悪い方向にも転じやすい。同梱物を選択する際は「誰に」メリットがあるのかを考える必要があるだろう。

適切に運用すれば、同梱物は生活者へのイメージアップにおいて有効となる。中でも「挨拶状・お礼の手紙」は、工夫次第で、低コストで顧客のLTV向上に寄与することからオススメの同梱物といえるだろう。

本調査内容を今後の施策検討に活かしてみてはいかがだろうか。


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