ヤフオク!リユースを推進、フリマに見る次のEC

ECのミカタ編集部

もったいないを変える、ライフオーガナイザー協会

 ECサイトで商品を購入していると、実店舗に買い物に行ったときのように荷物を持ち運ぶこともなく、財布から現金を出してレジで支払うわけでもないので、つい買い物をしすぎてしまうというような経験はないだろうか。

 そうしてECサイトで買いすぎた商品を、使いもせずに、しかし処分するのも”もったいない”ので、保管したままにしているという方もいることだろう。

 しかし、その”もったいない”という気持ちを捨てられない限り、何も片付かず、物は増える一方…そんな、物を捨てることができない、片付けることが下手な人に朗報だ。

 ヤフー株式会社が運営するネットオークションサイト「ヤフオク!」と、株式会社オークファンの協力で、片づけのプロを育成する一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会(以下、ライフオーガナイザー協会)は、「リユースマスター®資格認定制度」を創設し、7月1日より資格認定講座を開始した。

 このリユース(再利用)マスターとは、リユースの知識や技術をもつ「捨てない片づけ」を促進するスペシャリストのことであり、リユースマスター®講座は、ヤフーオークション他、各種リユースサービスを使った捨てない片づけを習得する資格認定講座のことだ。モノを捨てずに循環することで、環境資源やお財布にも優しいリユースの知識や技術を伝えている。

 実際に、モノを捨てられない人はどれくらいいるのだろうか。

捨てられない人が9割、捨てない片付けとは?

捨てられない人が9割、捨てない片付けとは?片づけが苦手な20~60代の男女を対象としたWEB調査(2016年3月日本ライフオーガナイザー協会独自調査、株式会社ネオマーケティング調べ)

 ライフオーガナイザー協会が、2016年3月に、 片づけが苦手な20〜60代の男女1,000名を対象として行ったWEB調査で、「捨てたいけれど、捨てられないものはありますか?」と質問したところ、94%を超える人が「捨てたいけれど、捨てられないモノがある」と回答した。

 ライフオーガナイザー協会によると、”捨てられない”と悩む人の最大のハードルは、”もったいない”という感情である。モノを捨てずに循環させるリユースは”もったいない”という感情と相性が良く、モノを手放しやすくなる効果が期待できるのだとか。

 ”モノを捨てずに循環させるリユース”の仕組みだが、私たちの生活の身近なところにも存在していることにお気付きだろうか。それは、CtoC市場のオークションやフリマアプリだ。

フリマ・オークションに見るリユースの可能性

 今や多くの人が利用しているであろうオークションやフリマアプリだが、”モノを捨てずに循環させるリユース”の仕組みはここにも存在している。

 オークションやフリマアプリでは、いらなくなったものを販売して身の回りが片付くだけでなく、”もったいない”という気持ちをお金に換えることができる。一石二鳥とはまさにこのことだ。

 そうして手に入れたお金で、また買い物を楽しむことができるのも、CtoCの魅力の一つであり、その買い物の場がオークションやフリマアプリからECサイトへと移ることで、ECサイトが受ける恩恵も大きいだろう。

 もちろん、CtoC市場を利用するだけでなく、自ら”捨てない片付け”を学びたいという人は、ライフオーガナイザー協会にも注目してみるといいかもしれない。

 モノを購入するときには、誰しもそこに思いがあって、長く使うほどそこに思い出も伴ってくる。だからこそ、ライフオーガナイザー協会のモノを大切にするこういった取り組みは大事にしていくべきなのだろう。

 今後、ECを楽しむヒントとしても”リユース”という言葉は抑えていきたい。

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