2017年、Gift Showが大きく変化!そこに隠れた戦略

ECのミカタ編集部

2017年に行われるGift Showが新しく生まれ変わる。どのような施策があり、何の目的で実施されるのか。7月26日に行われた記者会見に参加し、その秘密を探った。

Gift Show開催日数に変化が・・・!

 2017年2月開催の「第83回東京インターナショナル・ギフトショー」は、“GIFT SHOW WEEK”と位置付け、会期が2週間(開催日数はトータルで10日間)へと大幅に延長される。主催する株式会社ビジネスガイド社によると、出展カテゴリーと会場レイアウトの見直しに始まり、激動の流通時代を迎えるにあたり、日本のものづくりの良さ、暮らし、文化、ストーリーのある商品を丁寧に伝え、次世代に繋いでいくための取り組みを行うとのこと。また、日本のコンテンツ(美・食・アニメ・ファッションなど)を世界に発信し、よりグローバルなマーケットも創っていく。

 主なイベントを紹介すると、まずは「SOZAI展」だ。日本の伝統産業に注目が集まっている昨今、産地とデザイナーが出会い、様々なプロダクトが世の中に流通するようになったが、“素材(マテリアル)”そのものでも、世界に発信できる魅力ある商品が数多くあるにも関わらず、それが眠っている現状がある。そこで、Gift Showでは、日本の伝統の知恵や経験から生まれた技を今に活かす素材を中心に、今回は建材を含めた色々な用途に“マテリアル”を提案・発信することで、出展社の新たな販路開拓に繋げる。

 続いては、インテリアライティングイベント「灯り」を紹介する。こだわった内装、上質な家具・インテリア雑貨を巧みに用いても、光の演出がおろそかだとその魅力は半減する。逆に、ライティング一つを変えるだけで部屋は見違えるほど素敵になる。このイベントでは、数多くに出品されている証明器具・ランプ・キャンドルといったライティング商材を一同に集め、Gift Showならではの素敵な「灯り」をマーケットに向け、発信していく。

 さらに、ねこ好きが集まりそうな「ねこ雑貨集めます!!」というイベントもある。現代では「ネコノミクス」という言葉が生まれるぐらい、ねこ好きの消費行動が注目を集めている。このイベントでは、そんなねこ好き心を満たす価値や上質さがあるねこ雑貨を集める。また、株式会社ネコバブリッシング「ねこ編集部」とRiddle design bank 塚本太朗氏がセレクトした、使い勝手やデザイン性に優れ、ときにはウィットに富んだ、大人が好むような“ねこ雑貨”も展示する。

熊本県の復興を願う「熊本復興応援フェア」

 そして、「モノ消費からコト消費へ」というイベントも開催。市場が成熟し、必要な「モノ」がいつでも手に入る時代となった今、モノを所有し、消費することに価値を置く「モノ消費」から、美容体験や工場見学、ファッション、文化などを体験する、目に見えないことに価値を置く「コト消費」への変化がある。このイベントの注目すべき点は、モノとコトが共存するスタイルへの変化の取り組み方だ。この体験をライフスタイルに取り入れることにより、毎日の生活の中での小さな喜びに気付くはずだ。

 また、復興支援を目的とした「熊本復興応援フェア」も開催。今年4月14日以降に発生した震災により、熊本県では多くの人が避難生活を余儀なくされている。経済活動においても、本震から数カ月経った今でも再開の見直しがつかない状況が続いている。そこでGift Showでは商談機会を創出し、熊本県の企業の復興を支援するべく、このイベントが開催される。このイベントでは、「くまもとSASAERUプロジェクト」(後援:熊本県)によるフードコートも設置される予定だ。

 最後に紹介するイベントは、「ライセンスビジネス スペシャル企画」だ。「キャラクターアヴェニュー」といった、ライセンスビジネスが生み出すビジネスチャンスを、来場する様々なジャンルの業界関係者にダイレクトにアピールしたり、「宝探し」をテーマとし、Gift Showで楽しみながらビジネスマッチングをしたりといった企画が設けられている。この企画では、各ブースに展示されている商品の中から事務局が設定するアイテムを見つけると、素敵なライセンスグッズがプレゼントされる。さらに、「ライセンスビジネス相談窓口」が設置される。ライセンスビジネスに興味はあるものの、いきなり商談をすることで不安のある人にはぴったりだ。

 新しい商品を開発する時に、何を思って作るだろうか。それは、きっと、ユーザーの“笑顔”だ。どのような商品も共通して、ユーザーの暮らしを少しでも良くするために開発されているだろう。このGift Showに集まる商品も、まさにその考え方で1人1人のユーザーの“暮らし”を豊かにする。それを実感することができるイベントが「Gift Show」なのだ。商品開発の何かしらのヒントを得にGift Showに足を運んでみてはいかがだろうか。きっと、それが次に生み出す商品を一層輝かせてくれるはずだ。

今秋に行われるGift Showの詳細はこちら


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