商品PRの“タレント”起用は本当に効果があるのか?~EC店舗News

ECのミカタ編集部

新商品をECで販売する際に、どのようなPRが効果的でしょうか。答えは様々ですが、その中に“タレント”を商品イメージモデルとする方法があります。今回紹介するEC店舗も、タレントを起用しています。しかし、ただ有名だからというわけではなく、きちんとした意図があるのです。

大切な商品だからこそ、PR方法にはこだわりたい

「LAGUNAMOON(ラグナムーン)」10周年を記念し、 イメージモデルに森星さんを起用

 MARK STYLER株式会社が運営するファッションブランド「LAGUNAMOON」は、モデルの森星(もり ひかり)さんを2016年8月から2016年Autumn/Winterシーズンのイメージモデルとして起用することとなった。

 ブランドがオープンして10周年を迎える今シーズンは、「新たな進化」を表現するために、ファッションだけでなく、様々なメディアで活躍する森星さんにイメージモデルをオファーした。20代前半の森星さんを起用することで、ブランドターゲットである25~32歳の次世代の女性にもアプローチし、より多くの人に知ってもらうきっかけにしてもらうことが目的だ。

記念すべき10周年を迎える「LAGUNAMOON」

NO COFFEE×KYNE×FIRST ORDER 異業種トリプルコラボが決定!着用モデルには 元SUPER☆GiRLS 荒井レイラを起用!

 株式会社インベスターズグラウドの新規事業部として2016年6月に発足したクリエイティブチーム「FIRST ORDER」は、福岡からコーヒーのライフスタイルを提案する「NO COFFEE」と、福岡県を拠点にグラフィティアーティストとして活躍する「KYNE」とのコラボ商品を「NO COFFEE」とWEB上で、8月10日より期間限定で発売する。

 「NO COFFEE」では、8月10日から21日まで、KYNEの新作が店内に展示されるだけでなく、NO COFFEE×KYNE×FIRST ORDERの異業種トリプルコラボTシャツも発売される。そのTシャツのモデルには、先日SUPER☆GiRLSの卒業を発表した荒井レイラさんを起用した。荒井レイラさんは、KYNEの描く女性の表情とマッチしていることから起用されることとなった。

異業種トリプルコラボTシャツ販売を開始する「NO COFFEE」

今回のピックアップポイント

 今回紹介した2店舗は、商品のイメージモデルとしてタレントを起用している。そもそも、タレントを商品のイメージモデルとして起用する理由は何だろうか。その理由として、ユーザーの興味をそそることがある。有名なタレントに着用してもらうと話題となり、かつ、好きなタレントならば「欲しい!」と思い、購入するユーザーも少なくないだろう。

 例えば、年2回開催されるファッションイベント「東京ガールズコレクション」では、モデルが着用しているアイテムをその場でECを利用して購入することができ、毎回、多数の購入がある。その購買行動には、「モデルのように、可愛く、かっこよく着こなしたい!」という憧れと「モデルがファッションショーで着ていた」という話題も関係することだろう。これと同じように、ブログやInstagramでモデルが着用したファッションアイテムは売れる。このように、商品認知には「タレントの存在が大きい」とも言えるのだ。

 ただ、単にタレントを起用すれば良いというわけではなく、今回紹介した「LAGUNAMOON」や「NO COFFEE」のように商品にぴったりなタレントを起用しなければならない。「LAGUMOON」に関しては「新しい進化」という意味で、幅広く活躍している森星さん。一方、「NO COFFEE」はグラフィックアーティストの「KYNE」の描く女性の表情にマッチしていることから荒井レイラさん。このように、きちんと意図を持った上でタレントを起用するからこそ、商品の認知度が上がるのだ。

 とはいえ、有名なタレントを起用することは簡単ではない。たとえ有名なタレントでなくても、たとえば、オシャレなスタッフがコーディネートを紹介することで、話題になるといったこともある。どういった点を伝えたいかという意図をきちんと持って、「可愛い」「かっこいい」のような共感がユーザーに起これば、購買行動につながりやすいのだ。まず考えるべき点は、商品をどういう風に見られたいのか、その上でそれに合わせたプロモーションをすることが重要だ。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事