SNSで100万フォロワーを超える影響力のあるメディアはどこ?(Greenromp調べ)

ECのミカタ編集部

 株式会社Greenrompは、国内主要WebメディアのFacebookページのいいね!数、およびTwitterアカウントのフォロワー数の合算値(2016年7月25日時点)を集計し、インフォグラフィックとしてまとめた。

ソーシャル力のあるメディアはどこ?

ソーシャル力のあるメディアはどこ?

 2014年に続き第2回となる今回の調査では、調査対象を152メディアに拡大した。集計の結果、最もいいね!数およびフォロワー数を獲得しており、ソーシャル力が強いと考えられるメディアは「日経新聞電子版」、その数は延べ200万以上にも登るという。次点の「モデルプレス」も200万人に迫るフォロワー数を保有し、共にソーシャルメディア上で大きな影響力を持っていると考えられる。なお、両サイトは前回調査でも最も多いフォロワーを保持していた2サイトだったようだ。(前回の述べフォロワー数:「モデルプレス」約140万、「日経新聞電子版」約107万)ちなみに、3位には「朝日新聞デジタル」、4位に「Response」、5位に「Fashionsnap.com」となっている。

 一昨年と比較すると、全体として各メディアのフォロワー数は増加傾向にあるそうだ。そして、100万フォロワーを超えるスーパーソーシャル力メディアも、一昨年の2メディアから5メディアへと増えている。

 また、上位に多かったメディアジャンルは新聞・女性向け・趣味といったように生活に欠かせない世の中のニュースを広く紹介するものであった。そして、新聞を母体とするメディアが多くの人のフォローを集める一方、趣味に合わせた情報を届けるメディアも多数のフォロワーを獲得している傾向があるようである。

 メディアや企業から発信される情報が増え続ける一方で、消費者が受け取れる情報は一定である。その中で常に情報を届けられるユーザーの人数であるフォロワー数は、今後もメディアの価値を決める重要な指標の一つとなってくるだろう。

SNSをECではどう活用するべきか

 今回の調査により、SNSで影響力が大きいメディアがわかるとともに、ユーザーの生活に関わる大切な情報源としてSNSが機能していることが分かった。ゆえに、EC事業者もSNSを積極的に活用していくことが望ましいが、先述の通り、ユーザー側が受け取れる情報量も限られているので、効果的な運用を行わないとユーザーに情報を受け取ってもらうことができない。では、ここで改めてSNSを使うメリットと効果的な運用方法を確認し、SNSをECに活用する方法を考えてみたい。

 まず、SNSを使うメリットだが、リアルタイムな話題の共有ができるので、セール情報などを効果的に発信することができる。メールマガジンの配信では、ユーザーがメールの開封をした時、すでにセールが終わっているということも考えられるが、SNSならこの時間差の問題が回避できるだろう。また、SNSから情報を発信し、そこから商品を購入した人はそのままSNSで口コミを拡散してくれる可能性もある。自社サイトのレビューでは、サイトに訪れた人しか目につかないが、SNSでの口コミは予想もしていないような広がりをする可能性がある。

 では、次にSNSの運用において、他の企業と差別化をする方法だが、人気のあるSNSでは、商品宣伝以外にもユーザーとのコミュニケーションを大切にしている傾向がありそうである。時には、ギャグを交えたり、独特な言い回しを用いたりすることで、ユーザーは企業が発信する情報を常に気にかけることになる。ユーザーの注意をひくことは、プロモーションにもつながるので、長期的に考えれば、売り上げ拡大が見込まれるだろう。企業としての情報発信となると、つい型苦しいものを考えがちだが、SNSにおいては少しフランクなくらいがユーザーに好まれるようである。

 ここまでに挙げたことは、あくまで一例に過ぎないので、革新的なアイディアが浮かんだ方はぜひ、様々な方法でSNSを活用してみてほしい。また、SNS運用の際には、今回紹介したスーパーソーシャル力メディアを参考にしてみてもいいかもしれない。テレビや新聞などに匹敵する情報メディアとして活用されているSNSをただ使うのではなく、他企業との差別化を図りながら運用する方法を模索していけば、今回の調査で明らかになったSNS力のあるメディアと同様に、SNS力のあるECになれるのではないだろうか。


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