富士フイルムがDHC社に特許侵害訴訟の提起

ECのミカタ編集部

富士フイルムがDHC社に対して訴訟を提起
アスタキサンチンに対する課題を富士フイルムが解決
愛用者が多いスキンケア化粧品「アスタリフトシリーズ」

「アスタキサンチンシリーズ」を巡り訴訟

富士フイルム株式会社(以下「富士フイルム」)は、株式会社ディーエイチシー(以下「DHC社」)に対して、同製品の製造と販売の差し止め及び損害賠償を求める訴訟を、8月17日付けで東京地方裁判所にて提起した。訴訟の内容は、DHC社が製造販売しているスキンケア化粧品「アスタキサンチンシリーズ」のジェル及びローションが、富士フイルムが所有する「アスタキサンチンに関する特許権を侵害していること」である。

今回の訴訟提起において、富士フイルムがDHC社による侵害を主張している特許は「アスタキサンチンを含む分散組成物及びスキンケア用化粧料に関する特許」である。抗酸化成分アスタキサンチンは、自然界に広く公布している天然由来の成分で、カロテノイドの一種である。強い抗酸化力だが、不安定で扱いづらく、従来の技術では安定的に化粧品に配合することは難しい。富士フイルムは、同課題に対して化粧開発に取り組んで、先進・独自の技術によって同成分の化粧品への安定配合に成功した。富士フイルムの当該特許は、問題解決に大きく寄与する。

富士フイルムは、アスタキサンチンを安定配合したスキンケア化粧品「アスタリフトシリーズ」を平成19年に発売した。これを利用している人から高い評価を得ている。


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