NTTデータ、マレーシア最大のEC決済代行会社を子会社化

ECのミカタ編集部

NTTデータは、iPay88社と同社の株式を取得し、子会社化することで合意した
NTTデータグループは「グローバルビジネスの拡大・充実・強化」を掲げ、海外での事業拡大に積極的に取り組む
iPay88社の強みを生かし、先進的かつ競争力のある各種決済サービスの提供を目指す

2社の強みを活かし、一層拡大を目指す!

株式会社NTTデータ(以下「NTTデータ」)は、子会社のNTT DATA Asia Pacific Pte.Ltd(以下「NDAP」)を通して、マレーシアにおいてPCおよびモバイルを通したEC決済代行事業における最大シェアを持つiPay88Sdn.Bhd(以下「iPay88社」)と、同社の株式を取得し、子会社化することで合意した。

NTTデータグループは、中期経営計画の注力分野として「グローバルビジネスの拡大・充実・強化」を掲げ、海外での事業拡大に積極的に取り組んでいる。また、当社のコア事業の一つであるペイメント分野でも、成長が見込まれるAPAC地域を中心に積極的な事業拡大を進めている。現在、APAC地域におけるECは成長市場であるとともに、EC決済代行事業にとっても魅力的な市場だ。また、日本国内企業のAPACにおけるクロスボーダー取引高も年々増加しており、今後もAPAC地域でのビジネス展開が加速することが予測される。

NTTデータは、今までのAPAVのペイメント分野において、2011年にベトナムで決済端末を使用した請求書払いサービスを開始した。2012年にはタイにて金融機関向けカード業務処理ビジネスへの参入、そして2014年にはASEANの決済基盤となるAsian Payment Network(APN)に参画するなど、APAC各国の状況に合わせた決済ビジネスの展開と、APAC全体を睨んだビジネスの展開をしてきた。

今後さらなる活性化が期待されるマレーシアおよびAPAC市場におけるEC決済ビジネスの足掛かりを築く。それとともに、CAFIS等で培ってきたペイメント分野のソリューションやノウハウをベースに先進的で競争力のある各種決済サービスを提供するために、マレーシアにおいて強固な顧客基盤を持ち、EC向け決済代行事業を強みとするiPay88社を子会社化することにした。

iPay88社は、マレーシアで加盟店および金融機関向け決済代行事業を提供する独立系事業者として、マレーシア国内のEC市場において取扱高、顧客数とともにトップシェアを誇り、確固たるポジションを築いている。また、APAC地域の消費者は、クレジットカード、ダイレクトデビット、プリペイドカードなど多様な決済手段を利用する傾向があるが、iPay88社はAPAC全域をカバーしているため、加盟店のAPAC地域への事業展開にも貢献している。さらに、多様な決済代行処理機能の創出、およびスマートデバイスを用いた決済手段の展開など、APAC市場におけるさらなる事業拡大を目指している。

NTTデータの持つCAFICを中心とした豊富なITソリューションと、iPay88社が有する加盟店および金融機関向けEC決済代行システムを組み合わせることにより、今後さらなる拡大が想定されるマレーシアEC市場、およびAPAC地域におけるペイメント分野でのビジネス拡大に向けた事業シナジーを見込んでいる。

今回の提携で、NTTデータは、成長するAPAC市場におけるEC決済ビジネスの足掛かりを獲得した。CAFIS○R等で培ってきたペイメント分野のソリューションやノウハウと、iPay88社の強みである加盟店および金融機関向けの決済代行事業や強固な顧客基盤を組み合わせた、先進的かつ競争力のある各種決済サービスの提供を目指す。これにより、マレーシアを含むAPAC地域全般でのペイメント事業について、一層の拡大を目指す。


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