アスクルが「エコ配」を子会社化!配送機能を強化

ECのミカタ編集部

アスクルがエコ配と資本業務提携契約の締結を行い「エコ配」を子会社化
アスクルは配送機能の強化、エコ配は荷物取扱個数の増大による事業成長を目指す
業務提携内容としてアスクルの商材配送業務をエコ配に一部委託、両社の配送ネットワークの集約、共同化等

双方のノウハウを共有し提携シナジーを追及

アスクル株式会社(以下「アスクル」)は9月14日開催の取締役会において、軽貨物・利用貨物運送事業を運営する株式会社エコ配(以下「エコ配」)との間で、資本業務提携契約の締結を行い、エコ配の株式を取得しアスクルの子会社とすることについて決議したことを発表した。

9月28日に開催予定のエコ配定時株主総会において承認を得られることを前提に、エコ配は第三者割当によりアスクルを割当先としてエコ配の普通株式825,000,000株を発行する予定であり、アスクルはこの株式を引受する。この第三者割当増資実施後のアスクルのエコ配株式の所有議決権割合は68.48%となり、本引受株式の振込期日である平成27年9月9日に、エコ配はアスクルの連結子会社となる。

アスクルグループは、オフィス通販No.1からeコマースNo.1への変革を目標として掲げ、主力事業である国内法人向けの「アスクルサービス」、平成24年10月にスタートした一般消費者向け通信販売事業「LOHACO」ともに大きな成長を続けている。

この大きな成長を支えているのがアスクルグループのコアコンピタンスである流通プラットフォームになる。アスクルグループは物流生産性の向上とサービス向上だけではなく、ユーザーのひとつの注文、1回の配達にかかる環境負荷を最小にしていくという考え方のもと、流通プラットフォームを、ユーザー・社会・地球環境にとって「最適」で「ローコスト」な「エコプラットフォーム」に進化させていくという環境方針をかかげている。より環境負荷のかからない配送の実現は将来の環境社会におけるアスクルグループの競争優位を高める意味でも大きな課題である。

また、エコ配は、『ありがとうの精神でお客様な大切な「心」と「心」をつなぎ、地球に優しい物流社会の実現に貢献します。』という企業理念のもと、「エコロジー&エコノミーな新発想の宅配便」をコンセプトに掲げている。そして、二酸化炭素を排出しない環境にやさしいエコロジーな自転車配送を、都市部にエコ配のネットワークを集中させ、効率化を図るエコノミーなビジネスモデルで実現し、事業を拡大してきた。

両社は、双方のノウハウを共有し提携シナジーを追及すべく、アスクルからエコ配へ出資する資本業務提携を実施し、アスクルは環境に配慮した配送機能を強化すること、エコ配は荷物取扱個数の増大による事業成長を目指す。

業務提携の内容としては、アスクルグループにおいてユーザーに配送する商材(「アスクル」および「LOHACO」を含む。)の一部に関するエコ配への配送業務の委託やアスクルおよびエコ配の配送ネットワークの集約、共同化などだ。


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