EC業界News1週間まとめ〜楽天、ECの未来への戦略

ECのミカタ編集部

5/29〜6/4のNewsをギュギュっとまとめました!

こんにちは!ECのミカタ編集部です。
今週はなぜか一日一日が過ぎるのが早かったです・・・。もう日曜日なんですね。もっと時間を有効活用しないと、と焦る毎日です。

忙しくてニュースをチェックできなかった方でも、これを押さえとけばもう安心!
編集部が先週1週間の注目のニュースをまとめました。

役員が語ります。楽天の情報共有会「R-Camp」開催
https://ecnomikata.com/ecnews/9265/

楽天 河野氏語る!9月開始 楽天市場の品質維持施策
https://ecnomikata.com/original_news/9287/

【続報】Amazonセラーカンファレンス、販売事業者が語る活用法
https://ecnomikata.com/ecnews/9239/

【速報】ヤマト運輸、地方バスを配送に生かし地域再生
https://ecnomikata.com/ecnews/9312/

楽天のECを正す新施策とは

 楽天株式会社(以下、楽天)が楽天市場の品質を維持するための新施策を2016年6月2日(木)PM12時に発表しました。その話題はリリースした瞬間に大きく広がり、多くの人の注目を集めています。

 1995年に多くの人にインターネットが普及し、1997年に楽天が誕生して以来、EC業界は今も成長を続けています。成長し続けるにつれてどんどん便利な世の中になっていると言えるでしょう。もう、私たちはインターネットがない世の中を想像することができません。しかしその便利さと比例して、インターネットを使ったECにおける犯罪も増えているのが現状です。

 今回そんなECでの悪質な行為に、楽天市場を、業界を正すために立ち上がりました。これまでも模倣品の販売など不正を正すために対策は打ってきましたが、今年9月から楽天は新しい施策を2つ行います。

 まず1つめはレビューへの傾聴施策です。詳しい内容としては、3点未満のレビューに対して、お客様と楽天店舗の間に楽天が程よく介在してお客様に向けて電話で直接ヒヤリングを行います。平日と土日祝日の9時~20時に毎日連絡をしていくという姿勢から、レビューの声に耳を傾けることで、楽天市場をより安心して買い物ができるモールを作るという本気の意識が感じ取れます。

 傾聴施策を行うことにより、レビューの評価に対する事実はユーザーの勘違いによるものか、店舗のパートナーによるものか、はたまた楽天か、店舗か、明確にしていくことで改善の策を考えていくことができます。原因が店舗起因だった場合は1件あたり700円の調査活動費用を負担することになりますが、1ヶ月に5件を超えた時に限るため、余程悪質な商売を繰り返さない限り、対象にはならないでしょう。

ECの未来を晴れやかなものに

 次に2つ目の施策はルールの見える化です。これまで楽天は店舗が何か違反を起こすと個別の対応をしていたため、ペナルティの基準が曖昧だったのが問題視されていました。しかし今回の施策で全ての店舗においてルールを見える化することにより、今まで以上に健全な店舗運営を推進できるようになります。誰でもわかる客観的な指標は、不正を未然に防ぐことができるため、結果的に店舗を助けることになるるでしょう。具体的に違反点数制度にすることにより、同じ行為を繰り返すことを未然に防ぐことができるのです。

 ECはこれからの未来においてどんどん成長する業界です。そんな業界で不正、犯罪がある、という事実は少なくとも未来への成長を遅らせるものになるでしょう。店舗においても本気でビジネスを行うため正々堂々と勝負していても、例えば二重価格などで不正を働いている店舗がいることで、本気の店舗は不正の店舗に負けてしまう場合もあるでしょう。この事実は正しいのでしょうか。いいえ、そんなわけありません。真剣にECビジネスで勝負している人たちが損をする世の中を作るのは、未来においてもいいことではありません。

 今回の楽天の不正に対する新施策は、そんな世の中を正していくものではないでしょうか。そう、楽天市場の中で本気で商売を行っている店舗は救われていくはずだ、と私は信じています。正直、施策が始まってみないと、これが正解だったのか、という結果はわかりません。しかし楽天が一歩踏み出すことによって、少なくとも前に健全なECの未来へと前に進んでいることでしょう。
 
 それではみなさんの明るい未来を願って!今週一週間もいいものとなりますように。


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