売上145%増メガネスーパー、オム二チャネルの秘密

ECのミカタ編集部

メガネスーパー、オム二チャネル施策

 株式会社メガネスーパー(以下、メガネスーパー)が、オム二チャネルを推進する一環として、実店舗と自社ECサイト「メガネスーパー公式通販サイト」の顧客データを統合したことを発表した。

 メガネスーパーでは「アイケアカンパニー宣言」を掲げており、眼の健康をお客様に提供することを目的とし、「眼の健康寿命」を延ばすために必要な商品・サービスを展開してきた。そして今後もお客様の眼の健康のための商品・サービスをより的確に提供するために、実店舗とECサイトの顧客データ統合を行った。統合を行うことで、実店舗とECサイトのそれぞれの特徴と利便性を活かしてオム二チャネル戦略を推進することができる。

メガネスーパー、さらに進化

 実店舗とECサイトの顧客データを統合することで2つのことが可能になった。

 1つ目はECサイトを利用して購入していたお客様に向けても、実店舗にてスムーズで適切な商品を案内していくことができることである。以前は実店舗で前回購入したメガネやコンタクトレンズの商品や度数データを基にして、今回購入する商品の提案をしていた。今後、実店舗にてECサイトの顧客情報・購入履歴の照会が可能になったため、ECサイト利用者の実店舗の接客がよりスムーズになったのだ。

 2つ目は実店舗のポイント会員がECサイトで会員登録を行う際に、入力の手間を省くことができることである。そのためECサイトへ簡単に会員登録することができる。これにより、多くの実店舗会員がECサイトへ登録することを見込めるだろう。

オムニチャネルの重要性

 現在、消費者の購入における行動は多様化している。例えばインターネットで事前に情報を収集し、実店舗にて実際に商品を見て購入する場合や実店舗で商品を見てから後に商品をインターネットで購入する場合もある。そのため消費者がどのチャネルから購入してもサービスを最大化してお客様に満足してもらうためには、オム二チャネル化が重要なのだ。しかし現状、実店舗とECサイトの顧客データを統合・連携している企業はごくわずかである。今回のメガネスーパーのオム二チャネル推進の施策は、業界の中でも先進的な事例である。

 メガネスーパーはEC サイトにて2016年4月期の売上前年比145%、受注客数前年比154%と成長を続けているため、この施策がどのような結果をもたらすのか注目していきたいところだ。今後はECサイトのシステム改修や新ツール・サービスを導入していく等、オム二チャネル推進に積極的である。


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