夏のボーナス支給額は踊り場?使い道の金額が減少傾向【カカクコム調べ】

ECのミカタ編集部

2016年夏のボーナスの平均は60.9万円?

2016年夏のボーナスの平均は60.9万円?

 株式会社カカクコム(以下、カカクコム)が運営する購買支援サイト「価格.com(カカクドットコム)」では、2016年の「夏ボーナス」に関するアンケート調査を実施した。

 2016年夏のボーナス推定支給額は、全体平均で60.9万円であり、昨年夏の61.6万円を0.7万円下回る結果となった。5期ぶりに減少傾向となった昨年冬の60.6万円と比べるとわずかにプラスだが、この一年を通して見るとほぼ横ばいだ。性別・年代別に見ても、20代を除く全ての属性で昨年夏を下回っており、昨年冬に続いてボーナス支給額は踊り場にあることが分かる。

 業種別では、「金融業」が前年比マイナス19.6%と大幅に下がっている。前年比マイナス13.4%だった昨年冬のボーナス調査時(82万円)よりもさらに低いことから、金融業のボーナスは3期連続で減少傾向となっている。一方、「医療業」は2期連続で増加し、業種によって明暗が分かれた。また、勤務先の規模別では、従業員数が300人以上の大企業が軒並みにダウンし、主に大企業でのボーナス支給額が下がっている。逆に、従業員数300人未満の中小企業は、全体的に上昇傾向にある。

 支給予定額のうち、必要経費として引かれる、ローン返済、生活費補填、ボーナス一括払いなどの費用を除いた、自由に使える金額について、昨年と比べると「自由に使えない」(8.0%)の割合が1.2ポイント減少した。一方、消費に回せる金額自体は「10万以上」の割合が合計5.1ポイント減少しているなど、減少傾向にある。

ボーナスの使い道は・・・?

ボーナスの使い道は・・・?

 ボーナスの使い道とその金額については、使い道のトップは「貯金」(75.5%)、次いで「商品・サービスを購入する」(67.6%)となっている。昨年と比べると、どの使い道もお金を使う人の割合はあまり変化がないものの、金額ベースでほとんどが減少している。特に、「金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金など」「旅行・外出をする(国外)」「金融商品(投資信託、株式等)の補填」の3点については、約3割減と大きく減っており、特に大きな金額の支出については、慎重さが分かる結果となった。

 また、ボーナスの使い道で「商品・サービスを購入する」を選んだ人の購入する商品に関しては、例年通り「洋服・ファッション関連」(15.6%)がトップだが、今年は「カー用品」や「ノートパソコン」(昨年比+2.8ポイント)はともに1割以上の票を得た。一方、今夏のオリンピック需要が見込まれる「ブルーレイ/DVDレコーダー・プレイヤー」(昨年比-2.7ポイント)や「テレビ」(昨年比-1.8ポイント)は昨年比マイナスとなっており、今年のボーナス商戦では厳しくなりそうだ。

 期待が膨らむ「夏のボーナス」の使い道は、もう決まっているだろうか。前々から気になっていた大きな商品の購入や旅行など使い道は様々である。ただ、大きな買い物をするときは、ECを利用してみると良い。ECでは「○○円以上なら送料無料」や「クーポン」が出て、お得に購入することができる可能性がある。また、大きい商品ならば、持ち運ぶことが大変だ。それよりは、自宅まで届けてくれるECが便利だ。さらに、EC側は、大きな買い物をしたユーザーに対して、送料を無料等のサービスやちょっとしたおまけのようなものを付けるとユーザーは喜び、今後も利用し続けるのではないだろうか。


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