2016年お中元のEC比較、楽天/Yahoo!/Amazon編

ECのミカタ編集部

6月も半ばとなり、父の日と共に、EC店舗やモール各社でお中元商戦が本格化している。前回の伊勢丹/髙島屋/大丸松坂屋編に続き、今回は大手モールのお中元特集についていてまとめてみた。
★6月26日更新!各社のカテゴリー比較を追加しました。

お中元商戦、盛り上がるのはいつ?

 お中元の時期は東日本では7月初め〜15日、西日本では8月初め〜15日とされているが、全国的には東日本の7月初め〜15日が一般的になっている。また、早割等も考慮に入れると、消費者のお中元ニーズが高まるのは6月下旬頃から。EC店舗においては、6月に入ったら早めにお中元商戦の準備を始めたいところだ。

 お中元は、その他のギフト需要に比べると定番商品に偏りがちだが、だからこそ、一味違うモノを送りたい、あるいはシチュエーションによって送り分けたい等の、消費者のニーズも生まれる。EC店舗は、そこに注視してラインナップを組み、提案をしていく必要があるだろう。そんな時に参考になる、大手ECモール三社の今年のお中元特集を比較してみた。

楽天/Yahoo!/Amazon、各社の特徴

楽天/Yahoo!/Amazon、各社の特徴

★6月26日更新!各社のカテゴリー比較はこちらから。
https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9724

 上表は、楽天・Yahoo!・Amazonの2016年のお中元特集についてポイントをまとめたもの。これを元に、各社の特徴の詳細を見ていく。

 送料に関しては、店舗にもよるが、いずれも送料無料・込みの商品も用意されている。ギフトと言うとやはり価格帯で選ぶことは欠かせない。この価格帯は、各社で違いが出る結果となった。楽天は比較的低価格帯でこまめに選べるようになっており、また送る相手によっても選び方を提案している。Amazonは比較的高額の価格帯、Yahoo!はその中間の選び方ができるようになっている。

 特徴として、楽天は、この3年間でお中元のアイス売上が伸びていることから、今年は多種多様なアイスを取り揃え、アイスマン福留氏を招いたお中元体験会も開催している。Yahoo!は、講談社おとなの週末との特別企画を組み、本当においしいスイーツ・ドリンクを15種、完全実食しておすすめしている。Amazonでは、「涼」として旬の食品、「爽」として爽快感のある飲料ギフト、またAmazonソムリエがおすすめするワインなど、お酒関連を推している印象だ。

 お中元は定番に偏りがちというところから、各社の戦略として、特徴の分かりやすい企画を出していると感じられる。これは、他のEC店舗でも有効ではないだろうか。ぜひ参考にしてみてほしい。


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