オタマート、コスプレ専門のリアルフリマ開催

利根川 舞

14年目の世界コスプレサミットにオタマート参戦!

 モバイルを中心としたソフトウェアの企画・開発・提供を行う株式会社jig.jp(以下「jig.jp社」)は、7月30日より愛知県名古屋市で開催される「世界コスプレサミット2016」に、オタクグッズ専用フリマアプリ『otamart(オタマート)』(以下、オタマート)として協賛することを発表した。

 また、世界コスプレサミット実行委員会と連携し、会場内において、8月6日(土)・7日(日)の両日、コスプレ専門のリアルなフリーマーケット「オタマート presents コスプレフリマ in 世界コスプレサミット2016」を開催する。

 世界コスプレサミットは2003年、世界中のコスプレイヤーを通して新しい国際交流を創造するため、名古屋で誕生したイベントだ。外務省や愛知県、名古屋市などのバックアップを受け、今年14回目の開催を迎える。

 その中心的イベント「世界コスプレチャンピオンシップ」では、30カ国・地域から代表コスプレイヤーが名古屋に集結し、ステージでパフォーマンスを披露。世界一のコスプレイヤーが選ばれる。当日の様子はニコニコ動画でも配信され、会場にいなくとも全国の人々と「世界コスプレチャンピオンシップ」を楽しむことができるのだ。

オタマートの利用者6割がコスプレ経験者

 オタマートは現在、毎日2万点以上のアイテムが出品される規模にまで成長し、現在もその数は日々増加している。そのような規模の個人間取引においても、コスプレ関連アイテムは依然として無視できないボリュームを占めており、オタマートとコスプレの相性は大変良好であるといえる。

 また、オタマートの調査によれば、回答を寄せたユーザーの6割弱、4,000人以上が既に何らかのコスプレを経験済みであり、また、未経験でも興味のある方々を合わせると実に9割超がコスプレに肯定的な回答をしており、オタマートユーザーのコスプレに対する意識は非常に高いものである。

 今回、コスプレ文化を世界に向け発信し発展に貢献する世界コスプレサミット実行委員会の活動に賛同し、コスプレイヤー同士が会場でのリアルな取引を通じ、新たな交流の輪を広げる姿を思い描き、世界コスプレサミットとしてもオタマートとしても初の試みとなる、コスプレ専用フリーマーケットの開催に至ったそうだ。

 自分がコスプレをしたい!という思いがあるのはもちろんだが、コミックマーケットなどの盛り上がりや「世界コスプレチャンピオンシップ」などの開催を考えれば、「オタク文化」の中でのコスプレにはエンタメ要素が非常に大きくあるように感じる。

ターゲットを絞ったオタマートの強みとは

ターゲットを絞ったオタマートの強みとは

 オタマートは、アニメ・マンガ・ゲームやアイドルグッズといった、いわゆる”オタク”なジャンルの商品に特化したフリマアプリとして、他のアプリとの差別化を図っている。

 その着眼点が奏功し、2015年12月に発表時点で、取扱い高は1年前と比較して6倍以上にものぼった。また、毎日新たに1万5千品以上のアイテムが出品されており(昨年12月22日同社プレスリリースより)、オタクのジャンルにおいては、国内有数のアプリにまで成長している。

 オタマートの魅力はオタクというジャンルに特化していることで、ユーザーがある一定の層に絞り込まれていることだろう。このメリットを生かし、オタマートのアプリ内に、それとは別に最新のアニメ・マンガなどのグッズが予約・購入可能な、オタマート公式ショップをオープンさせている。

 つまりは、フリーマーケットでありながらも公式ショップからも商品を購入することができ、公式ショップで購入した商品をさらにオタマートで販売することもできるのだ。これはまさに、オタクの総合的なプラットフォームとも言える。

 また、「世界コスプレサミット2016」のようなイベントに協賛できるだけの一歩をふみだせるということは、ユーザーが特に、他のフリマよりも個性的であり、コンテンツとして高い評価と支持が得られているからこその証しだろう。

ネット通販は、ある種、ユーザーを狭くして、コアなユーザーに対して、より深いアプローチができる点も強みであるように思う。まさに、オタマートは、そうやってBtoBやCtoCで獲得したお客様を自らの強みに変えて、リアルへ進出するという、新たな一歩を歩んでいるように思う。



記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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