2016年も成長中の健康食品市場、EC店舗参入の注意点

ECのミカタ編集部

健康食品市場の今、参入時の注意点、売れている商品などをまとめました。注目だけど注意も必要なこの市場、事前準備はしっかりとしておきましょう。

ブレーンコスモス、EC通販サイトを開設

ブレーンコスモス、EC通販サイトを開設

 化粧品・健康食品の開発およびインターネット・一般卸・コールセンターの3ルートでの販売を手がける、株式会社ブレーンコスモス。創業以来30年に渡り化粧品・健康食品類を取り扱っており、今春には公式サイトをオープン、自社商品である美容液「DRAWILL(ドロフィル)」を重点的に販売している。

 それに続き、この度同社のコールセンター部門が、通信販売サイト「ブレーンコスモスの健康食品店」をオープンした。こちらのサイトでは、TVCMなどで積極的な打ち出しを行っている「なた豆ハミガキ」や「ふんわり仕上がるカラートリートメント」をはじめ、仕入商品も含めた様々な商品を販売している。また、定期購入割引やまとめ買い割引など、WEB限定のサービスも充実している。

市場は拡大中、そもそも健康食品って?

市場は拡大中、そもそも健康食品って?厚生労働所・「健康食品」のホームページより

 実は「健康食品」には正確な定義がない。一般的には、広く健康の保持増進に役立つ食品全般を指して呼ばれる。そのため法律的な定義もないが、「保健機能食品制度」において、特定の保険の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)食品の場合はその機能について、また、国が定めた栄養成分については、一定の基準を満たす場合に、その栄養成分の機能を表示することができる。(厚生労働所・「健康食品」のホームページより)

 健康食品市場は、昨今の健康に対する強い関心や、インバウンド需要、さらには昨年4月から開始された機能性表示食品制度などが後押しし、急激ではないものの成長を続けている。販売チャネルとしては、もともとはドラッグストアなどの実店舗が主体であったが、インターネット上でも健康食品の販売は盛んになっている。ネット通販における健康食品販売は、日中忙しい人のニーズや、インバウンドから越境ECへとつなぐ受け皿となっているようだ。

健康食品、ネットで販売する時の注意点

 健康食品を販売する時に注意すべき点は、健康食品はあくまでも「食品」だ。そのため、「保健機能食品制度」で定められた食品を除き、原則、体に対する効果効能をうたうことはできない。ここに関わってくるのが、医薬品の効果効能を定めた「医薬品医療機器法」(通称「薬機法」「薬事法」など)や、商品の広告表示について定めた「景品表示法」だ。また、化粧品の効果効能については、前述の薬事法に定められており、それ以外の効果効能を謳うことはできない。

 これらの法律については、「薬事/景表法、機能性表示/トクホ等の公式情報まとめ」<https://ecnomikata.com/knowhow/detail.php?id=9173>にまとめたので、参考にしてみてほしい。

 上記のルールは、オフライン・オンライン販売問わず適応されるが、オンライン上の方が違反を見つけやすく、実際にオンライン上の取り締まりは厳しくなっているため、良い商品を正しく広めるためにも、EC店舗は、これらのルールに関する知識をきちんと身につけておくべきだろう。


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