多店舗展開を支援するQoo10から見る一元管理の重要性

利根川 舞

多店舗出店には不可欠の「一元管理」システム

 モールや独自ドメイン店舗、今や複数モールに出店するのは当たり前の時代となっている。単独のモールへ出店する場合、そのモールに備わっている独自のシステムを使うことで基本的には他社のシステムを使うことなく、そのモールですべてが完結することができる。

 しかし、複数のモールに出店するとなれば、そうもいない。”商品管理”や”受注データ”、”在庫データ”などそれぞれ異なるシステムでデータが出てくるため総合的な管理が難しくなるのだ。

 そんな時に重要になってくるのは「多店舗一元管理システム」だ。一元管理システムにより、複数店舗の在庫調整にかかる時間やコストを大幅に削減。さらには在庫切れによる売り切れ時のロスを防ぐことができる。

 この一元管理システムに対して積極的に取組んでいるモールがある。それは、ジオシス合同会社が運営する「Qoo10」だ。現在、「ネクストエンジン」や「CROSS MALL」「まとまるEC店長」「zaiko robot」などの多店舗一元管理システムと連携している。その連携先の中に6月29日よりNHN テコラス株式会社(以下「NHN テコラス」)が提供する多店舗一元管理システム「TEMPOSTAR(テンポスター)」が加わった。

 今回の連携開始に伴い「TEMPOSTAR」のユーザーは、Qoo10店舗と他のモールで運営している在庫商品を効率良く一元管理することができる。また、日本・中国・シンガポールをはじめとする東南アジア5ヶ国7地域で販売ができる、革新的なグローバルプラットフォーム(越境EC)を活用したQoo10店舗の在庫商品についても一元管理できる。

 数多くの一元管理システムがリリースされているが、すべての一元管理システムがすべてのモールや独自ドメインに対応しているわけではない。そういう意味でも、数多くの一元管理システムをはじめ、EC運営に関するサービス提供事業者と連携していくというQoo10の取り組みは、複数のモールに出店しているEC事業者を包括的に支えていくものとなりそうだ。

 多店舗展開に欠かせない「一元管理」ツールについての解説はこちらから→https://ecnomikata.com/ecnews/9356/




記者プロフィール

利根川 舞

メディア編集部
ロックを聴きつつ平安時代に思いを馳せる文学人間。タイムマシンができたら平安時代に行きたいです。
ライブハウスやフェス会場に出没しては、笑って、泣いて、叫ぶ姿が目撃されている。ACIDMANや10-FEET、ROTTENGRAFFTYが大好き。

サービスやその場の雰囲気がイメージしやすくなるような記事を書いていきたいと思います。

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