侍カート、Amazonログイン&ペイメント定期購入機能提供へ

ECのミカタ編集部

 株式会社FID(以下、FID)は、自社で提供している定期通販専用ECシステムの「侍カート」において、オプション機能として「Amazonログイン&ペイメント」の利用を可能にすることを発表した。なお、提供は2016年10月5日より開始する。

 また、オプション機能では「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能にも対応している。これは、国内のASPカートでは初だという。

導入企業が増加中、Amazonログイン&ペイメント

 Amazonログイン&ペイメントの導入は増えており、今や知らない人は少ないのではないだろうか。

 消費者は本サービスを導入しているECサイトにて、総合オンラインストアAmazon.co.jpのアカウントを使い、サイトへログインしたり決済を行うことができるサービスである。商品を購入する際にわざわざ会員登録を行う必要がなく、新しくカードや届け先の情報を入力する必要もない。そのため、購入の離脱を防ぐことができるのだ。

 また、ECサイトの新規顧客獲得見込める。これまでの導入事例においては、ゲスト購入者の中でAmazonログイン&ペイメントでの決済の割合が4〜5割、さらにその中で実際に会員になったのが6〜8割という結果が出ている。通常、実際に会員になるのが2〜2.5割ということを踏まえると、高い効果だということがわかるだろう。

 このようなメリットがあり、今導入するECサイトが増加しているのだ。

侍カート、更に定期通販の利便性向上へ

 侍カートとは、ASPカートサービスであり、独自ドメインのECサイトを構築・運営することができる。最大の特徴としては、定期通販に特化していることが挙げられ、現在約300を超えるECサイトが導入している。ASPサービスのため低価格で利用できるが、システムも高機能である。例えば、様々なECサイトの販売の仕方に対応できる定期購入機能やリピート購入・定期購入へ引き上げるための各種CRM機能、そして広告別にLTVを割り出す分析機能などがある。

 そして今回、そんな侍カートを利用するEC事業者もAmazonログイン&ペイメントを導入できるようになった。また、定期購入機能も利用できるようになるため、定期購入に特化した侍カートとは相性がいい。前もって決定している周期ごとに商品を消費者へ届ける“定期販売商品”における決済にも利用できるのだ。EC事業者の利便性が増すだけでなく、高いCVRと新規顧客獲得が期待できるようになる。

 利用するには審査が必要になるが、侍カートの管理画面から申し込むことができる。かかる費用は月額5,000円、そしてAmazonログイン&ペイメントの決済手数料だ。

 日本でも、Amazonログイン&ペイメントの定期通販機能を開始されたことにより、多くのカートシステムがツールの強みを全面に出した展開が可能になる。そして、Amazonログイン&ペイメントを導入することで、より多くの消費者が自社商品を購入する可能性が広がる。今回の侍カートへのAmazonログイン&ペイメントと定期購入機能の導入は、今後の定期通販において重要なポイントとなるのではないだろうか。


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