ZOZOTOWNと自店の商品データ一元管理を可能にする『aratana gateway』と『ebisumart』の連携が実現

ECのミカタ編集部

株式会社インターファクトリー(本社:東京都千代田区、代表取締役:蕪木 登、以下「インターファクトリー」)が提供するクラウドECプラットフォーム「ebisumart」は、スタートトゥディグループでEC支援事業を行う株式会社アラタナ(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役社長:濵渦 伸次、以下「アラタナ」)のフルフィルメントサービス「aratana gateway」との接続を開始した事を公表した。

フルフィルメントサービスとしても利用できる

「aratana gateway」は、自社ECとZOZOBASEを連携することにより、在庫の一元管理を実現し、ECに関連する業務を委託することができるサービスだ。

アパレルEC事業者は開発に伴うコストと工数を最小限に抑えながら、自社ECサイトの構築とZOZOBASE連携を同時に行うことができ、ZOZOTOWNの商品情報や在庫情報、出荷データ等は「ebisumart」を通じて「aratana gateway」と連携され、一元管理を行うことが可能となる。

また、物流・撮影・採寸などの倉庫業務から、マーケティングやコンタクトセンターといったECサイトの運用業務までをフルフィルメントサービスとして利用することができ、EC運用のアウトソーシングが実現できるなどアドバンテージも大きい。

さらに今回の連携にあわせて、アパレルEC事業者向け共催セミナー開催も予定されている。

<セミナー概要>
・日時:2018年7月19日(木)14:00~16:30
・場所:東京国際フォーラムガラス棟会議室4FG404
・主催:株式会社バニッシュ・スタンダード(STAFF START)、株式会社アラタナ、株式会社インターファクトリー、他

連携によって機会損失を防ぐ

連携によって機会損失を防ぐ

今回の連携されたサービスの導入メリットに関しては以下のように取りまとめられ、発信がなされた。

◆1.
「ZOZOTOWN在庫」との一元管理によって販売ロス・在庫ロスを圧倒的に削減

自社EC在庫とZOZOTOWN在庫を一元化することによって、ユーザーは商品をZOZOTOWNでは購入できるが、自社ECでは購入できないといった状況を抑止。これにより、機会損失を発生させないことによる売上向上と、在庫ロスを発生させないことによる業務効率化を実現することができる。

◆2.
自社ECとZOZOTOWNの運営をアウトソースし、EC担当者の業務負担軽減

自社ECとZOZOTOWNの物流面やカスタマーサポート面を統合することによって、ECに関する様々な業務をアウトソースすることが可能になる。これにより、EC担当者の負担となっていた業務工数が削減できる。

◆3.
ZOZOTOWNの販売データを活用し、売上コンサルティングを支援

ZOZOTOWNでの販売実績の分析から、売上分析レポートを毎月作成。商品閲覧傾向や購入者データを提供し、自社ECや実店舗へユーザーの誘導、需要予測を支援する。

このように、自社EC在庫とZOZOTOWN在庫を連携させることで、長年ブランドや小売店の課題であった在庫効率運用を改善することができるのだ。

尚、「aratana gateway」導入の第一号店舗として、2018年6月19日(火)に株式会社メイウッド(本社:東京都渋谷区、代表取締役:廣瀬 貴士)が運営する女性アパレルブランド「BANNER BARRETT(バナーバレット)」の自社ECサイトがリニューアルオープンした。今後も年内に、数十社の導入を予定する。

【サービス導入企業である株式会社メイウッドEC担当者のコメント】

「以前にも自社ECサイトを運営しておりましたが、効率的な在庫運用や商品データ作成のスピード感など課題も多かった為、一時期運営をストップしておりましたが、今回その課題が改善できると考え、導入を決定いたしました。今後は、ZOZOTOWNとも差別化を図り、よりブランドの特徴を出し、客単価アップを目指す事で、EC全体の売上規模を拡大していきたいと考えています」

拡大するアパレルEC市場で勝ち残るために

今回の劇的なシステム連携実現の背景には、アパレルEC市場の急成長があるようだ。経済産業省より発表された「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、アパレル分野のEC売上は16,454億円となり、BtoC-ECにおける物販系分野の市場では最も市場規模が大きく、引き続きアパレル業界が日本のBtoC-EC市場をけん引していくと見込まれる。

そのような状況下で、アパレル事業者は、売上の最大化と業務の効率化を実現する必要があり、従来以上に効率的なEC在庫運用が求められるのは自然な流れだ。中でも、サイト毎に在庫を確保することにより、在庫の偏りが発生し、ユーザーが利用したいサイトで商品を購入することが出来ないという機会損失が大きな課題となっていた。

それを踏まえ、インターファクトリーとアラタナは提携し、ZOZOBASEと連携する唯一のフルフィルメントサービス「aratana gateway」を、クラウドECプラットフォーム「ebisumart」に接続することとなったのだ。

さらに熱度を増すアパレルEC市場を前に、視線を集め続けるスター・プラットフォームであるZOZOTOWNとのシームレスな展開を実現する今回の連携。まさに同市場で勝ち残るための力強い後押しと言えそうだ。

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