PayPalの決済で新革命!越境ECへの影響は?

ECのミカタ編集部

PayPal導入メリットは?

株式会社ラクーン(以下、ラクーン)が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、越境ECとなる輸出販売サービス「SD export」の新たな決済手段として、PayPal Pte. Ltd.(以下、ペイパル)が提供する決済サービス「ペイパル」の対応を開始した。これによって、SD exportを利用する海外小売店の利便性、サービスに対する安心感を高め、さらなる海外小売店の集客と取引拡大を目指していく。

事前にクレジットカードの番号を登録しておけば、カード情報を相手に伝える必要なく決済ができるというペイパルの利便性・安全性は、203の国と地域で1億7900万人が利用するネット決済のグローバルスタンダードとして支持されている。その証拠に、多くの海外ユーザーが日本のオンラインサイトで商品を購入する際にペイパルを利用しているのだ。

「SD export」をもっと便利に安心に!

つい先日発表された、一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会JECCICAとペイパルがともに調査し制作した「中小EC企業向け・2016年EC戦略白書」(『PayPal×JECCICA EC戦略白書とは』http://goo.gl/DqzbFo)のデータを参考に考察しても、いかにペイパルの決済がユーザーのニーズに合っているかがよくわかる。

今回そんな世界中から支持を得ているペイパルが、国内のメーカーと海外の小売店が取引できる卸・仕入れサイト「SD export」の決済手段の一つとして加わることは、越境に対してより強力な体制を整えるということだろう。

ちなみに「SD export」は、先日、新たな海外輸送の手段として日本郵便株式会社が提供する航空便と船便を導入すると発表したばかりだ(『日本郵便が参戦!越境ECサービス「SD export」』http://goo.gl/irQjpy)。「SD export」利用者にとっては、今回のペイパル導入によって「SD export」を利用するメリットがより多くなったこととなる。

挑戦し続けるPaypal、ラクーン

越境ECが加速する中、遅れをとることなくペイパルもラクーンも続々と新しい取り組みに挑んでいる。ペイパルのサービスが国内ユーザーにとってより関わり深いものとなっていけば、その利便性と安全性から越境ECに対するハードルも下がるので容易に利用がしやすくなるだろう。そしてペイパルの利便性を知っている海外小売店からすれば、今回の導入によって新規取引に踏み出すきっかけにもなる。今後の展開に注目したい。


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