古着として送ることで“社会貢献”したい人が46%?【iDA調べ】

ECのミカタ編集部

ファッション業界の社会貢献で思い付くことは?

ファッション業界の社会貢献で思い付くことは?

 ワールド・モード・ホールディングス株式会社(以下、ワールド・モード・ホールディングス)に属する人材会社iDA(以下、iDA)は、ファッション・コスメ業界や働く人の意識の動向について、いち早く把握をするために独自で調査を行っている。今回は、5月18日~19日の2日間、女性300人を対象に「ファッションに関する調査」をテーマにしたインターネットリサーチを実施した。

 「ファッション業界の社会貢献で知っている取り組み」を尋ねる質問に対し、「知っている取り組みはない」が45.3%だった。また、知っている取り組みの中では「古着を送る」が39.3%でトップだ。さらに、「これから広まる」が最も多かったのは「フェアトレード」(53.3%)だった。これを知っている人が16.3%と、6人に1人が知っている結果となった。ちなみに、「フェアトレード」とは、生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、彼らの権利を守る貿易のことだ。

 さらに、「企業が行う社会貢献活動に参加するなら、どのような社会貢献をしたいか」の質問には、「古着を送る」が46.0%でトップであり、約2人に1人は参加したいこととなる。「ファッション業界の社会貢献で知っている取り組み」の質問と比較すると、多少の差はあるものの、「知っている割合」と「参加してみたい割合」は似ていることが分かる。

 また、「社会貢献活動が日本で広まるか」を尋ねる質問に対し、全体で「既に広まっている」が最も多かったのは「古着を送る」(35.0%)である。また、「これから広まる」が最も多かったのは「フェアトレード」(53.3%)となった。これに関しては「既に広まっている」が12.7%と、まだまだこれからのようだが、「広まらない」が34.0%も全項目で最も高く、広まる兆しは半々だ。

いらなくなった洋服はどうする?

いらなくなった洋服はどうする?

 普段着ている洋服に関しては、「購入金額が適正価格か」を考えたことがある人は58.0%と過半数だった。続いて、「どこで作られたか」と考えたことがある人は53.0%となった。回答が少なかったのは「どのように運ばれてきたか」を考えたことがある人の20.0%、「どれほどの人数を介して作られたか」を考えたことがある人の21.0%であった。

 また、いらなくなった洋服に関しては、全体では「捨てている」の58.0%が最も多く、中でも40代の64.0%が最も多い結果となった。続いて、「知人・身内にあげる」が33.3%だった。また、「WEB上のリサイクルショップで売る」の21.7%は「フリーマーケットで売る」の15.3%より多い結果となった。

 着ることが無くなった洋服はどうしているだろうか。もう既にデザインが萎れていたり、破れていたりと着られなくなった場合は「捨てる」という選択肢があるが、まだ着られるにも関わらず、捨てることはもったいない。それよりは、古着として誰かに送った方が良い。その方法としては、メルカリやラクマなどのアプリがある。欲しい人に直接洋服を届けることができ、洋服を無駄にすることもないため、最適な方法であるだろう。洋服を捨てる前に一度踏み止まって、ECを利用して欲しい人に届けることも立派な“社会貢献”である。


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