普通の社長が週20時間の労働で1億円 稼いで気づいた時間管理の3つの誤解

山本琢磨(やまもとたくま)

山本琢磨の経営者のための時間管理術 オレコン株式会社代表取締役 山本琢磨

「毎日マルチタスクで忙しくて、やってもやっても仕事が終わらない・・・」
こんなはずじゃなかったのに・・・
サラリーマンの生活から解放されたくて、自由な時間が欲しくて起業したのに、結局1日12時間労働で、家族との時間やプライベートな時間をゆっくりと取ることができない・・・さらに、今の働き方でやりたいところまでたどり着けなくてモヤモヤした毎日。
「この先、一体いつまでこんな生活が続くのだろうか?」
とさえ思いながら、一人で頑張って会社を経営していた普通の社長が、週20時間の労働で1億円にして気づいた時間管理の3つの誤解をお話したいと思いマッス。
今回お話する3つの誤解は働く時間を減らしながら売上げを上げる土台ですので、あなたの人生が、今後、
働くためだけの人生ではなくて、家族の時間も、プライベートな自由な時間も手に入れながら心の余裕、時間の余裕もある働き方のできる社長になるための方法になるので、ぜひ、あなたの時間の使い方の参考にしてみてください。
まず最初に僕が、一人で経営して頑張っているあなたに伝えたい事は時間管理の3つの誤解についてです。
人に平等に与えられているもの。それは、『時間』。一人1日24時間与えられている中で、たった1日2~3時間の仕事をしながら、億を稼ぐ社長もいれば、一生懸命1日15時間以上働いても年収1000万円の社長がいます。この違いはいったい何なのか?あなたは、考えたことがありますか?
経営者が、生産性が上がらない時間の使い方で苦戦する本当の原因を3つお伝えします。

1.社長がすべて自分でやろうとする

経営者が時間の使い方で苦戦する本当の原因は「社長がすべて自分でやろうとすること」にあります。
自分一人ですべての業務をやると、人件費はかからないかもしれないけれど、実際には売上げは上がらないのに忙しいという状況に陥っていきます。
受注作業、顧客管理、顧客への問い合わせ対応、新人スタッフ募集、教育、さらに仕入れ、資金繰りと、ありとあらゆる業務を一人でこなしていると、1日が24時間じゃ足りません。
せっかくスタッフを雇ったとしても、急に辞めてしまうと、その業務を引き継ぐ人がいなくて、結局は経営者のあなたが代わりに仕事をするしかなくなります。そうすると、本来やるべき仕事に手が回らず、おろそかになり、売上げの限界、時間の限界、体力の限界がやってきてしまいます。

じゃあ、どうしたら、時間がない社長から抜け出せるのかというと?
答えは簡単です。
・スキル、能力の高い人を雇う
・外注化を依頼する

ということにシフトしていくことが大切です。
想像してみてください。
例えば、今あなたが毎日一人で12時間の仕事をしていたとします。
一方、ライバルの会社は、5人のスタッフがいるとします。
比べてみましょう。
あなたの会社と、ライバルの会社は、やる業務はほぼ変わりません。
その中で、ライバルの会社は、あなたが一人で12時間でやる仕事を5人で回すので、一人、約2時間半くらいで終わります。
その間、ライバルの会社の社長は、新しい仕入れをしたり、値段交渉をしたり、新たな事業に取り組むことに力を注げるようになります。
さらに、自分が働かなくても、会社が回るようになるので、家族団らんを楽しめたり、旅行にも行けたり、仕事とプライベートが充実していくようになります。

一人で12時間、一生懸命家族との時間を削ったり、プライベートな時間までも削って業務をアレコレする働き方と、業務をスタッフや、外注化することによって、あなたが会社にいなくても、好きなことに力を注げ、しかも生産性が高くなって、売上げも上がって会社が成長する働き方、どちらが理想ですか?
きっと、後者の働き方が理想ですよね。

ポイントは、「社長=作業者」という働き方をやめるということ。

一生懸命働くのも大切ですが、いかに楽に会社の生産性を上げていく仕組みを取り入れることの方が大切ですし、時間も心も余裕のある毎日を送ることができるようになっていきます。

2.マルチタスクをしている

「忙しい忙しい」と言っている人ほど、マルチタスクばかりやっていて、実は生産性の悪い働き方をしています。
例えば、あなたはこんな働き方をしていませんか?

・電話しながらの梱包作業をする
・ミーティングの最中にメールチェックをする
・社内チャットの途中で顧客対応をする

これらは、すべて、マルチタスクになります。

むしろ、マルチタスクよりも、タスクスイッチングをしているだけです。
色々な仕事を次から次へと対応しながらやれる人は、「有能な人」と思われがちですが、実は、タスクスイッチングをすると、実は脳のIQが小学校3年生平均まで低下します。
なぜかというと?人は集中状態に入るには、約23分かかるといわれています。もし、その間に、誰かから電話が来たり、メールの通知アラーム音がなったり、話しかけられたりすると、あなたの集中は途切れて、また、23分待たなければいけないことになりマス。
この集中力の入り方の違いで、仕事の結果に大きな差が生まれてしまうことになります。

ここで大切なことは、一気に色々な作業を行うのではなく、まずは、あなたが集中できる環境を自ら作りましょう。

・メールのアラーム通知を切る
・携帯の電源をオフにする
・誰にも話しかけられない環境に行く

など、その時その時の向こうからくる情報に振り回されるのではなく、「自分で時間を決めて、取りに行く」ということが大切です。

例えば、
・メールを見る時間を1日2回(朝・晩)と決める
・打合せの時間を決める
・自分がやりたい仕事を前もって、確保する
・SNSを見る時間を決める
・アプリを削除する
・不要なメールは削除する

など、あなたが集中できる環境を、自分で設定していきましょう。
情報の断捨離をすることで、不要な情報が入らなくなり、集中力がアップするので、作業効率は上がり、少ない時間でも生産性の高い仕事をできるようになっていきます。

3.仕事の優先順位がわからない

あなたは今まで「1日が24時間では足りない・・・」と思ったことはありませんか?
もちろん、そう思っているのは、あなただけではなく、多くの経営者やビジネスパーソンも一度は感じたことがあるはずです。
事実「時間の効率化」に関する本やノウハウは世の中に溢れている。

例えば・・・
・スキマ時間を役立てる
・Todoリストを活用する
・朝時間の使い方を変えてみる

といった話のことです。

あなたも、こういった本を手に取ったことがあるかもしれませんが、こういった方法は、経営者にはあまりおススメできません。
なぜなら、こういった「時間の効率化」に関するノウハウは、従業員に向けて考えられたモノだから。
そのため、経営者であるあなたがやっても、効果は限られてくるのです。
多少の時間は作れるとしても、その後は、気合で何とかすると言ってるのと大きな違いがない状態です。
例えば、あなたが20代で気合と根性だけで何とかなる年齢ならいいかもしれません。しかし、30代、40代以降も経営を続けていこうと思うと、途中で息切れしてしまうことになってしまいます。
では、どうしたらいいのか?そのためには、まずは同じ労働時間でも3種類の時間の使い方があることを、知っておいてください。

それは

1. 非生産的
2. 生産的
3. 超生産的

の3つの時間の使い方デス。

「1非生産的」というのは、文字通り何も生み出していない時間のこと。
「2生産的」というのは、何かを生み出している時間のこと。

もちろん「1.非生産的」な時間よりも「2.生産的」な時間を増やしていくことが大切ですが、それだけでは不十分で、一番重要なのが、「3.超生産的」な時間です。
『超生産的』な時間は何かというと、売り続ける仕組みを作る時間のこと。

例えば、簡単なところで言えば、お客様へのフォローメールを毎回手動で送っていたのを自動で送れるようにすれば、それ以降その時間は丸々空くようになります。
このように、ひとたび売り続ける仕組みをつくれてしまえば、あなたやスタッフが働き続けなくても、売上げが上がっていくことになっていきます。

あなたにとっての『超生産的』な時間は何なのか?
まずは、あなたの超忙しい1日を、ノートに書きだして俯瞰してみてみることをおすすめします。
その一つ一つの仕事が、非生産的な仕事なのか?生産的な仕事なのか?超生産的な仕事なのか?振り分けてみましょう。
社長は、非生産的・生産的な仕事を減らして、超生産的な仕事の量を優先的にやっていくことが大切です。
ぜひ一度、あなたの仕事内容を見直してみてください。

まとめ

社長のための時間管理の3つの誤解は、いかがでしたか?
働き方改革が叫ばれている中で、中小企業の社長が実は一人ブラック企業状態になっている現実があります。
いかに、少ない労力で、最大の結果を出していくのか?そのためには、経営者のための時間管理術と、仕組みを会社に導入していくことが大切になりマス。
時間のよゆう、心のよゆうを手に入れて、会社を成長させていきましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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著者

山本琢磨(やまもとたくま)

1978年生まれ、京都府出身。
デジタルマーケター、グロースハッカー。
これまでにWebデザイン、マイクロコピー、トラストフォーマットなど、ウェブページのA/Bテストやデータ分析に裏付けた改善方法で、2044社以上の企業にコンサルティングを実施。

2017年からは、国内初となるマイクロコピーライティングのワークショップを開催。全国の経営者、通販ビジネス事業者を中心に、過去14年間で実施したWEBテストの回数は2000回を超えた。自社においては国内外の1000を超える事例検証を行っている。

これまで81業種を超えるクライアントにもたらした売上の伸びは、報告のあったものだけでも174.8億円以上。

【著書】専門書では異例のAmazon3冠ベストセラーを記録した「ザ・マイクロコピー」(秀和システム)、米国マーケター・ダンケネディとの共著『常識を変えた15人の「売れる仕組み」』(ミラクルマインド出版)DVDに、「社長のための悪魔の時間管理術」(K.Eメディア)がある。

株式会社オレコン 企業HP https://orecon.co.jp/